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広告業界トピックス

コンテンツとコミュニケーションが“同居”するこれからの動画

ヤフー 志村一隆

Movixtamp

通信機器と合体してしまったカメラ

フィルムにしろデジタルにしろ、動画や映像表現は、画像の集合体で成立している。

映像1秒間でだいたい30枚もの画像を使うので、それを保存したり転送するには、ディスクやネットワークを大量に消費する。また、プロが使うカメラなど撮影機材や編集機器は高価であった。

つまり、映像で仕事をするには、機材を揃えられるかどうかが大きな参入障壁の一つになっていた。

それが、1980年代の家庭用ムービーが発売、家族に1台撮影機器が普及し始め、さらに2010年代以降スマホの高機能化で1人に1台、誰もが映像を撮影できるカメラを持つようになった。その結果、身の回りの出来事を記録する手段は、いまや写真だけでなく動画でもそれほど難しいことではない。かつて参入障壁だった高価な機材がコモディティ化し、動画コンテンツが爆発的にネット上などにあふれ始めたのだ。

使途が拡張する表現ツール

映像制作は一部のプロが独占してきたために、その作品は貴重であり、コンテンツとして流通されてきた。しかし、撮影機器の低価格化で誰もがカメラを持てる時代になった。さらに、1980年代からの30年の進化で重要な点は、カメラが通信機器=スマホと合体してしまったことだろう …

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