藤岡和賀夫氏。
プロデューサー・藤岡和賀夫氏死去 成熟社会の消費スタイルを提唱
「ディスカバー・ジャパン」など、1970~80年代に社会現象とも言われた広告キャンペーンを数多く手掛けたプロデューサーの藤岡和賀夫(ふじおか・わかお)氏が7月13日、心不全のため都内で死去した。87歳。告別式は近親者のみで行われた。
1927年兵庫県生まれ。1950年東京大学法学部卒業後、電通に入社。富士ゼロックスのCM「モーレツからビューティフルへ」や旧国鉄の旅行客誘致キャンペーン「ディスカバー・ジャパン」「いい日旅立ち」「フルムーン」などのキャンペーンを手がけた。PR局長などを経て87年からフリープロデューサーに。電通在籍時の著書『さよなら、大衆。』(PHP研究所、1984年)では、成熟消費社会における企業の多品種少量生産販売戦略を唱え、その後「大衆・少衆論争」を巻き起こした。
独立後も海外の都市で日本の文化イベントをプロデュースするかたわら …
あと66%