デジタル機で紙面刷り分け可変印刷の活用広がる
デジタル印刷機で紙面を刷り分け、読者一人ひとりに異なる情報を届ける可変印刷の活用が広がっている。その形態は、ビンゴゲーム、抽選券、動画に誘導するQRコードなどさまざまだ。新聞広告の新たな可能性を探る取り組みとして、広告効果の可視化などが期待される。
中日新聞社(名古屋市)と中国新聞社(広島市)は、オフセット輪転機にデジタル印刷機を搭載した「ハイブリッド印刷」を活用する。ハイブリッド印刷は、大量部数を短時間で印刷できるオフセット印刷と、一つひとつ違う情報を刷り分けられるデジタル印刷の特性を組み合わせたもので、ドイツやイギリスで2013年ごろから懸賞や割引券、有料サイトへのアクセスコードの印刷に活用されてきた。国内では昨年から中日新聞社、今年度に入り中国新聞社が導入している。
中国は5月1日に創刊した新媒体「中国新聞SELECT(セレクト)」で …
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