同社では、毎朝、IT関連のニュースを新聞などからピックアップして、その内容をレビューする会を実施している。
インターネットはデータの移動 根本をおさえるビジネス
企業に対して情報を預けられる環境を提供したり、ビジネスに役立つソリューションを提供する「情報資産プラットフォーム事業」を手掛ける、パイプドビッツ。前身となる企業の創業は2000年のことだ。
データベースを活用したビジネスで起業しようと考えたきっかけについて、同社 代表取締役社長 CEO 佐谷宣昭氏は「インターネットはデータベースでできていると理解していたので、最初からオンラインのデータベースシステムをビジネスにしようとしていた」と話す。
同社は、ビジネスビジョンとして、「情報資産の銀行」を掲げる。インターネット上でいろいろと行われていることは、全てデータベース間のやり取りであると捉えていることから、大きなニーズのある領域に参入していったのだという。
「例えば、ヤフーの登録会員が、ヤフー上に掲出されたバナー広告をクリックして、その先の広告主のサイトで会員登録をしたとします。これは、ヤフーの顧客データベースの一部が、広告主の会社の顧客データベースにコピーされたと言うこともできます。私は、インターネット上ではそういう活動があらゆる場面で行われていると感じていました」と佐谷氏。そこで、データを蓄積する器を作ってプラットフォーム化すればニーズが高いと考え、SPIRALシリーズに代表される現在の事業を立ち上げた。
情報は「閉じ込める」から「公開・共有する」へ
いまや、広告においてもプライベートDMPの構築といった、データベースをいかにマーケティング戦略に生かしていくかが、今後の成長を大きく左右することとして大きく注目を集めるようになっている。
そうした中で、同社のビジネス領域は …