広報と週刊誌の理想の関係とは─?朝日新聞や『AERA』編集部を経て、2013年から『週刊朝日』の編集長を務める長友佐波子さんに聞いた。

『週刊朝日』
1922年に創刊。橋下徹大阪市長への名誉毀損問題などを受け、2014年から長友佐波子編集長のもと、編集方針を一新した。60代以上の男女がメインの読者ターゲット。4月17日号「都道府県別・東大・京大の合格者ランキング」は特に人気がある同誌のドル箱企画となっている。
1922年に創刊され、現在まで発行が続く週刊誌の中では、最も長い歴史を持つ『週刊朝日』。橋下徹大阪市長への名誉毀損問題などを受け、体制や編集方針を一新。2013年秋から長友佐波子編集長のもと、センセーショナリズムを排し、家庭で安心して読める“得する・ためになる大人文化誌”として再スタートした。
テレビではリーチできない層に情報が届き、新聞では描けないエモーショナルな面を深掘りできるという強みを持つ週刊誌。広報との“理想的な関係性”とは、どのようなものだろうか?
読者共感型記事が売り
『週刊朝日』のメインの読者層は、50代以上で、文化教養への関心が高い人たち。こうしたターゲットに向け、特に注力しているのが家族関係や健康に関する「読者共感型」の記事だ。
例えば、年を重ねると昔は良かった姉妹間の仲が悪化する「阿修羅姉妹」の話題や、母親の死のショックから立ち直れず、心身の調子を崩す「母ロス」症候群など …
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