メディアリレーションズで最も広報の頭を悩ませるのが、現場の記者との付き合い方。アンケートでは、記者と信頼関係を築くことができたという声も聞かれた一方、「二度と取材されたくない」という辛い体験談も多数寄せられた。媒体別に一部を紹介したい。
読者アンケートで分かった 媒体別・報道対応のリアル
記者との信頼&修羅場
新 聞
信頼
●熱心さに感激
他の記者が素通りしてしまうような情報も熱心に話を聞いてくれたため、担当者の取材などを積極的に提案して記事化。掲載後にお礼のメールを出すと、「内容が非常に興味深かったのでデスクにお願いして大きめの記事にしてもらいました」と返事が来て、洞察力の深い記者だと再認識(電機・精密機器)
●飲みながら熱く理想を語り合った
飲みに行った際、「マスコミってこうあるべき」「広報はこうあってほしい」という理想をお互い語り合った(小売)
●一緒にシナリオを考えてくれた
どんなネタでも記事になるシナリオを一緒に考えてくれるとともに、記事にならなかった場合には反省点を教えてくれた(省庁)
●新卒らしからぬ努力を認めてくれた
記者に「広報歴長いんですか?」と聞かれ「実は新卒1年目です」と話したら、「新卒でここまでできる子がいるのか」と気に入ってくれ、媒体に沿わなそうな案件でも「あなたに免じて書きましょう」と言ってもらえた(医療・介護)
修羅場
●まるでストーカー
高飛車な態度で「記事にしない」と言われたり、数週間前の記者発表会の司会の振る舞いを説教されたり。また、答えられない数字があると言っているのに、何度も電話をかけてきて、ストーカーのようだった(電機・精密機器)
●それって脅しですか?
社外秘である情報をしつこく尋ねられ、当社の情報開示姿勢に問題があるという記事の書き方をする旨を強い口調で言われた(IT・情報通信)
●各社で出入り禁止に
地方紙の記者だが、同じ質問を何度もし、最初は丁寧に回答していたがそれでも理解できず、不必要だと思われる枝葉末節の説明を求められ、調べて報告しても一切記事化されない。態度にも問題があり出入り禁止にしたが、他の企業や官公庁でも同様に出禁になったらしい(自動車)
●そんなに抜くのが大事?
マル秘事項を開示前日にどこかで聞いてきて、夜通し携帯でしつこく聞かれた。最後は脅し文句まで飛び出し、「開示後ではニュースにならない」と何度も言われた(素材)
テレビ
信頼
●即時対応で懇意に
問い合わせがあった2時間後に即、現場の案内をするなどして対応。長尺の番組露出につながり …