
HIKKY(東京・渋谷)が、4月10~12日の3日間にわたり、バーチャル・リアリティ(VR)空間上の同人誌即売会「ComicVket 0」(コミックブイケット ゼロ)を開催した。同社は、以前から「ComicVket 1」をことし8月に開催する予定としていたが、新型コロナウイルス感染拡大防止に伴ってさまざまなイベントが中止や延期になっていることから、自宅でもリアルに楽しめるイベントとして、急遽“第0回”となる「ComicVket 0」の開催を決定した。
「ComicVket 0」には、人気の漫画家やイラストレーターがVR空間上の会場にブースを出展。参加者はVR機器のほか、スマートフォン、PCから会場にアクセスし、気に入った作品を購入できる。
「VR空間上で開催するイベントは、海外からの参加者が多いことが特徴」と、HIKKYの広報 大河原あゆみ氏。「ComicVket 0」も、国内外から想定の2倍以上となるのべ2万5000人の参加者が集まったという。
また、出展者からは、「無人販売や24時間世界中どこからでもアクセスできるなど、バーチャルならではの強みが生かされていて、すばらしい取り組みだと思った」「VRは初めてだったけれど、会場の完成度が高く、立ち読みもでき、即売会の雰囲気を味わえた」など、好意的な声が寄せられた。
同社は4月29日から12日間にわたり、VR空間上の展示即売会「Virtual Market 4(バーチャルマーケット4)」を予定。のべ100万人規模の来場者数を見込んでいる。