学生200人の顔写真を活用「いそうでいない」をAIで実現した広告
近畿大学は毎年1月、ユニークな新聞広告を掲出している。過去には「早慶近」や「近大の輪(いけす)です。」といったクリエイティブが話題を呼んだ。2023年はAIを用いて生成された学生の画像をビジュアルに使用した。
ChatGPTや画像生成などジェネレーティブAIがグローバルで席巻し、クリエイティブに限らずあらゆるビジネスシーンで導入が進んでいる現在。一方で法的・倫理的な側面から問題点が浮上し、規制に動く国や地域もありますが、活用やルールの制定においては議論が続きそうです。その中で生じているのが「AIがクリエイターの仕事を奪うのでは」といった論点。広告コミュニケーションの企画制作においてポジティブに活用される可能性もあれば、既存のクリエイティブ従事者にとっては脅威となるのでは――そのような流れに対し、制作の現場で今起きていること、また問題が生じていることとは。既に先行してトライアルを重ねているプロジェクト事例も交え、未来のAIとクリエイターの関係を考えていきます。
近畿大学は毎年1月、ユニークな新聞広告を掲出している。過去には「早慶近」や「近大の輪(いけす)です。」といったクリエイティブが話題を呼んだ。2023年はAIを用いて生成された学生の画像をビジュアルに使用した。
大日本除虫菊は2023年4月、殺虫剤「キンチョール」の世界観を表現したカオティックな演出のテレビCM「ヤング向け映像」篇を公開した。キンチョールの塔がある近未来的な街、円柱形の奇抜なファッション、突如現れるのは「キンチョルマン」……?見たことのない映像をつくるべく、制作過程で画像生成AIを活用したという。
KDDIは2023年3月、新しいメタバース・Web3サービスとなる「αU(アルファユー)」を開設した。コンセプトムービーの制作では、画像生成AIが活用されている。
「櫻坂46」の6枚目のシングル『Start over!』が6月にリリースされた。ジャケットやCMは、AIを活用して写真から空間を再現できる技術「NeRF(ナーフ)」を用いて制作したという。その裏側を聞いた。ノイズを生む存在として櫻坂46を描く
音楽家 渋谷慶一郎さんによるアンドロイド・オペラ『MIRROR』が6月21日から23日にかけ、パリ・シャトレ座で上演された。オペラにおいてステージ中央でオーケストラと歌うのはAIを活用した人型アンドロイド「オルタ4」。2018年から本プロジェクトを続ける渋谷さんに、今考える自身とAIとの関係性、音楽とAIの関係性について聞いた。
広告会社ではどのようにAIの導入を進めているのか。電通、博報堂DYグループ、サイバーエージェントの各グループでAI活用を統括するキーパーソンの座談会を実施。クリエイターのAIの活用の仕方、現場での導入状況や法規制に対するルール化まで、AI活用の現在地を聞いた。
月刊『ブレーン』編集部では、AIの活用実態について、匿名のアンケート調査を実施しました( 有効回答:262)。実際に導入しているツールや活用可能性、ルール整備の状況、自身の仕事の在り方に関わる期待から不安まで、本音を交えレポートします。
コレクションブランド「YUKI HASHIMOTO」とAIがグラフィックをデザインするファッションブランド「プロトタイプ」がコラボレーションしたTシャツが、5月27日に発売された。AIとデザイナーそれぞれがデザインした2種類を用意。見分けがつくのか、検証を試みた。
15体のAIがディベートバトルを繰り広げる映画『SINGULA(シンギュラ)』が上映準備を進めている。監督を務めるのは映画監督/ 演出家の堤幸彦さん。2019年に上演された原作の舞台の脚本を書き、映画のプロデュースを手がけた一ノ瀬京介さんは、「当時SF だと思われていた内容に現実世界が追い付いてきた」と話す。
The One Clubが主催する世界的なデザイン賞「ADC 102nd Annual Awards」に、今回から「AI部門」が新設された。その部門賞を獲得したのが「Voice Watch」だ。手がけたのは、「TUNA SCOPE」でも海外のアワードでの受賞実績を持つ電通の志村和広さん。他国の上位受賞作も含め、AIを活用したクリエイティブから見えた、未来の可能性とは。