若者が全力で生きる日常を描いたポカリスエットのCM「青が舞う」篇
目指したのは特別な出来事ではなく、“日常”を描くこと。物語的な起承転結や説明のつく仕掛けになるべく頼らずに、どこまで心を動かせるか。若い世代が全力で生きる姿そのものをいかに真っすぐ瑞々しく描けるか。シンプルな狙いだからこそ奥が深くて難しい。でも広告屋としてはこれ以上ないほど純粋で幸福なお題でした。
UP TO WORKS
NA(津田)+S:吾輩は猫である
松本:失礼しまーす。
NA(津田):ご主人は吾輩のことを心の栄養という
ほら、今日もそろそろ……
松本:栄養補給ぅぅぅぅ~
SE:(息を吸う音)
NA(津田):と、よく吸われる
松本:はぁ~~~~
NA(津田):吸われるといえば
あの黄色いドリンクもまた然りである
あれも栄養補給なのだろうか
SE:(ストローで吸う音)
NA(松本):それは、
飲むバランス栄養食・カロリーメイト リキッド
松本:資料共有しまーす
NA(津田):おっと失礼、お仕事中でしたか。
「上を向いて、グイッとやる」栄養ドリンクのCMでよく見る、あの飲みカットには、右肩上がりだった時代の空気感が詰まっています。未来を信じ、誰もがガムシャラに頑張れた時代。一度でいいから、そんな時代を経験してみたかったものですが、世の中はずいぶん変わりました。そう考えると、まず変えるべきは、CMの「おへそ」である飲みカットだろうなと思いました。
たとえ無意識だったとしても、そこには人と時代の関係性が、反映されるはずだからです。今には、今の時代の頑張り方がきっとあります。
(catch クリエイティブディレクター 福部明浩)
https://www.youtube.com/watch?v=HbUpuScywrA
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