今回は、2013年の話題ドラマをベースに、2014年、当社の「タレントイメージ調査(タレイメ)」で人気度がアップしそうなタレントに注目してみます。2013年の話題ドラマの筆頭は、やはり最終回で番組平均視聴率42.2%(関東地区)を記録した『半沢直樹』でしょう。主演の堺雅人は、大河ドラマ『新選組!』(04年)、『篤姫』(08年)の好演で人気が高まりましたが、主演で注目されるようになったのは、2012年4月開始の『リーガル・ハイ』頃からではないでしょうか。タレイメで堺の人気度をみると、同作放送前は、調査対象の男性タレント500人中132位でしたが、8月では51位に、そして『半沢直樹』放送中の2013年8月には32位まで上昇しました。10月クールでは『リーガル・ハイ』第2シリーズも好調、CMへの起用も増えています。来年も話題を集めるドラマや映画に出演するでしょうから、2014年の人気度上位に食い込んでくることが予想されます。
もう一つは、『じぇじぇじぇ!』という流行語を生んだ『あまちゃん』です。ここでは、来年以降のブレイクを期待するという意味で若手に注目。主役の能年玲奈のほか、橋本愛、福士蒼汰、有村架純、東出昌大らが出演していました。8月のタレイメでは、まだ5人とも知名度・人気度ともに高くありませんでしたが、『あまちゃん』以降もドラマやCMなどでの活躍が続いています。特に、主人公の母の若い頃を演じた有村架純は、『あまちゃん』放送開始以降、リクルート『FromAnavi』など9社のCMに起用されている注目株です。
ビデオリサーチ ソリューション推進局 テレビ事業推進部 専門職部長
入社以来、テレビ番組視聴率分析、テレビ関連の調査に従事。趣味と仕事を兼ねてドラマは毎クール10本以上視聴。 |