マーケティング、メディア、リサーチ、広告表現...あらゆる領域で、今あらためて顧客/生活者/ユーザーを重視する傾向が強まっていることが明らかになりました。ここでは、"生活者主導"の時代にマーケターとして知っておきたい2つのトレンドを解説します。
今や多くのビジネスに取り入れられている「コンシューマライゼーション」の概念。これは、一般消費者向けの製品やサービスが、ビジネスの現場にも浸透しつつある状況のことである。分かりやすい例としては、iPadのようなタブレット端末を接客ツールとして活用する、フェイスブックグループを社内での情報共有のために活用するといったことが挙げられる。
コンシューマライゼーションには(1)スマートデバイスの普及によって、場所を選ばずに仕事ができるようなマルチデバイス対応の環境整備を行うハード面の利便性、(2)普段使い慣れたサービスのユーザビリティを企業システムにも適用するソフト面での利便性、という2つの側面がある。
B2Bにおいては、大きく4つの視点での対応が必要である(上図)。スマートデバイス対応やクラウド対応については、スマートフォンの普及やAmazonEC2のような信頼性の高いクラウドソリューションの提供によって、環境整備が行いやすい状況となってきている。ソーシャル対応についても、ここ数年のB2Bにおけるソーシャル対応の重要性の高まりによって、SalesforceをはじめさまざまなB2Bソリューションの対応が進展している。