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2014マーケティング・キーワード

2014年のコンテンツ市場活性化のカギは、スマホの「出会わせ力」にあり

加藤 薫 (博報堂DYメディアパートナーズ コンテンツビジネスラボ)

スマホマンガの代表格「LINEマンガ

ここ1カ月、私が一番お金をかけているコンテンツって何だろう?と考えると、「スマホマンガ」が筆頭にあがります。

携帯コミック自体はこれまでも存在してきた市場ですが、今は変革の第3波がまさに到来しているところです。草創期の携帯コミックが対象としていたのは、いわゆる"オタク"と言われてきたようなごく限られた層。一般認知度が高い人気作品は取り扱われず、品揃えが悪かった。そこにスマホが登場し、携帯コミック市場は第2フェーズへ。出版社やマンガ雑誌ごとのストアが多くオープンしたものの、対象はまだ限られた人たちで、スマホを自在に使いこなすアーリーアダプターが中心でした。

それが、2013年後半に入って様相が一変。スマホ自体の普及が進んだこと、Kindleで取り扱うマンガの種類が増えたこと、「LINEマンガ」が登場したことなどが背景にあります。各プラットフォームのUIが大幅に改良されて使いやすくなったことに加え、大手出版社が作品を多く提供するようになり、棚にはメジャーな作品も加わり、急速にラインアップが充実してきています。いわゆる"オタク"でない人を含め、誰もが手軽にマンガを読める環境が整ってきたことで、新規ユーザーが増えています。

そういう人たちが、メジャーなマンガを入り口に、よりマイナーな作品と出会い、楽しむようになる可能性は十分にある。スマホが持つ、コンテンツとの"出会わせ力"に大いに期待できます。特に「LINEマンガ」は、購入するとスタンプがもらえるとか、友だちにお勧めするとコインがもらえるなど、LINEだけで完結する経済圏の中にうまく組み込まれていますので、今後の動向には要注目です。

また、スマホのコンテンツ市場の次なる大きな波としては、今冬に配信開始が予定されている『ドラゴンクエストⅠ~Ⅷ』(スクウェア・エニックス)のスマホ化があげられます。上の年代がスマホゲーム市場に流入するトリガーになるのではと考えています。ゲームを入り口に、マンガやアニメなど、さまざまな"オタク"コンテンツを楽しむようになる可能性もありますね。

加藤 薫

博報堂DYメディアパートナーズ コンテンツビジネスラボ

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