講談社は、人気漫画『はじめの一歩』の電子版が、7月1日に同社が取引している全電子書店から発売されることを受けて、JR渋谷駅に広告ポスターを掲出。広告には、同作のイラストとともにお笑いコンビ「かまいたち」の山内健司さんが登場し、同作の印象的な必殺技を繰り出す写真を掲載した。ポスターは「フリッカージャブ」「デンプシーロール」など、全部で6種類を制作。
山内さんは、同作の愛読者として知られる。過去には自身が司会を務めるテレビ番組『川島・山内のマンガ沼』(読売テレビ)で、著者の森川ジョージさんと共演して話題になったこともある。
広告では、同作の名シーンをイラストとして押し出すことで、かつての読者の熱量の喚起を狙いつつ、山内さんを起用することで、コミカルで違和感のあるクリエイティブに仕立て、作品名は知っているが未読といった新規読者への訴求も目指した。
発売から約1カ月の時点で、電子書籍の売上は目標を大きく上回っているという。また、広告自体も、クリエイティブが面白いことから電子書店でもトップ掲出され、SNSでは「漫画シーンと実写シーンの再現度が高い」「渋谷駅で笑ってしまった」と話題に。山内さんや森川さんも今回のクリエイティブを気に入り、山内さんには出演したテレビ番組で、森川さんには自身のTwitterアカウントで告知してもらえたという。

JR渋谷駅での掲出の様子。