6月にオープンした1日1組限定の宿「HamaVilla(ハマヴィラ)」(鳥取市)は、オープン前の宿の架空レビューをTwitter上で募集する「ハマヴィラサクラレビュー大賞」を4月1〜14日に開催した。
参加者は、宿の写真やSNSを見て、まだ宿泊したことのない宿のレビューを想像だけで書く。内容や投稿数に制限は設けず、真面目な“サクラ”レビューから、大喜利のようなレビューまで、自由に投稿できるとした。レビューを書くなかで旅をする楽しさや、旅行先へ思いを馳せるワクワク感を思い出してもらうとともに、宿のことはもちろん、鳥取県やハマヴィラが位置する浜村温泉のことも知ってもらい、訪問につなげていく狙いだ。
レビューは考えながら執筆する必要があるため、応募総数は20件超に留まったが、「1つひとつの密度が濃く、充実した結果となりました」と、代表の宮原翔太郎氏。もともと数よりも内容の質を重視して募集を行ったため、この結果は納得のいくものだったという。
受賞作品は、ハマヴィラの運営を行っていく幹部で話し合いを経て決定。「どこか懐かしい思い出が浮かぶ」と評価した大賞作品をはじめ、優秀賞、佳作などを表彰し、宿泊券やオリジナルグッズを贈呈した。
5月15日〜6月6日には、宿のプレオープンを実施。宿泊を体験した人からは「居心地が良かった」「空気感が気に入った」などの声が聞かれているという。

宿の様子。当企画では、いかに趣旨を面白く伝えるかを考え、「サクラ」という言葉で、あえてふざけているような空気感を演出した。