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店頭演出・ポップアップストア 心躍る 体験企画

ラーメン店・一蘭、「味集中カウンター」の裏側に迫る

天然とんこつラーメン専門店「一蘭」は1993年、福岡市に一蘭発祥の店・那の川店を開店した。それ以降とんこつラーメンに絞ったメニューを展開し、2016年には年商174億円に達する企業へと成長している。成長の大きな要因にもなっているのが、「味集中カウンター」をはじめとする独自のシステムだ。

「味集中カウンター」導入で女性客比率が大幅アップ

──独自システムを敷くなかでも最もユニークなのが、特許を取得している「味集中カウンター」です。これはどのようなシステムですか。

「味集中カウンター」は、お客さまが座るカウンターとスタッフ通路の間に目隠し用のすだれがかかっていて、隣席との間にも仕切りが用意されています。まるで個室のようなプライベート感のある席をご用意することで、お客さまがまわりを気にせずラーメンの味だけに集中できるように設計しています。ほかのお客さまはもちろん、従業員とも顔を合わせず食べられるので、気兼ねなくラーメンを楽しんでいただけます。

実はこの「味集中カウンター」はお客さまの声から生まれたものなんです。創業時、当社代表(吉冨学)がお客さまにアンケートを実施した際、「ひとりでは入りにくい」という女性の声が多くあがり、1993年に「味集中カウンター」の原型となるのれんを福岡で導入しました。その後も改良を重ね、1997年に開店した博多店に初めて「味集中カウンター」を設置したんです。また後に、ファミリー層や複数人のグループでもご利用いただきやすい店舗を目指し、仕切り板を取り外せるようにするなどの改良をしました。

結果、女性客比率が一般的なラーメン店よりも高くなりました。演出という点でも、「一蘭のラーメンがおいしい理由」「ラーメンをおいしく食べる方法」「赤い秘伝のたれやスープに関する情報」をカウンター上部に貼りだし、お客さまが一蘭のラーメンに関する多くのことを知っていただいたうえで、より味を楽しめる環境づくりを心がけています。

また、「味集中カウンター」はお客さま側が見られないことに加えて、従業員側が見られないこともメリットのひとつなんです。吉冨はよく「おいしさ」は、味以外の情報や先入観でも左右されるということを言っています。たとえば、お客さまの中には「どのような従業員が作ったか」で味を判断する方もいらっしゃり、まったく同じ味のラーメンを提供しても「店長が作ったラーメンのほうがおいしい」というケースがあります。

しかし、「味集中カウンター」であれば、誰が作ったものかわからず、あくまで一蘭のラーメンとして食べられます。これもラーメンを存分に楽しんでいただくための工夫です ...

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