LINEのオリジナルキャラクター「LINE FRIENDS」は、昨夏からさまざまな地域でポップアップストアを出店している。昨年末からことし初めにかけ新宿で開催したポップアップストアは、予想を上回る集客を達成した。集客や店舗づくりのポイントをLINE キャラクター事業部 事業部長 久保木和彌氏に聞いた。
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ポップアップストアは、"会いに行く"がコンセプト
「ブラウン」や「コニー」、そして「サリー」など、メッセージアプリ「LINE」には、多数のオリジナルキャラクター「LINE FRIENDS」がいる。元々は、テキストの代わりに気持ちを伝える「スタンプ」としてデザインしたものだが、利用者が増えるにつれ知名度が高まり、グッズ化やアニメ化も果たした。しばらくは外部に使用許諾を出していたが、昨年初めに権利をすべて自社に戻し、社内にキャラクター事業を立ち上げて再出発した。
LINEは、グッズなどを販売する店鋪を、東京・原宿、仙台(現在は閉店)、福岡に出店。なかでも原宿店は好調に売り上げを伸ばしているという。また、日本だけでなくタイや韓国・中国などにも計28店舗(2017年6月時点)を構える。
直営店があれば、ポップアップストアは不要ではないか─LINE キャラクター事業部の久保木和彌事業部長は、こう答える。
「ブラウンやコニーたちは『LINEのキャラクター』として認知はありますが、日本はキャラクター大国。多くの著名なキャラに比べて、LINE FRIENDSは歴史が浅く、ファンのロイヤルティもまだ低い状態。できるだけLINE FRIENDSに触れられる機会を増やし、愛着を持ってもらえたら、というのがポップアップストアを展開している理由です」
路面店にわざわざ足を運んでもらうためには、それだけの魅力を感じてもらわなければならない。ポップアップストアは開催場所や時期を選び、ターゲットのいるところに企業側から出ていけるのがメリットだ。「ポップアップストアは、『こちらから会いに行く』、そんなイメージがありますね」
通行人に足を止めてもらう店舗づくり
ポップアップストアを出す際は、立地を最も重視し、駅の近くなど人通りの多い場所を選ぶようにしている ...