販売促進の専門メディア

           

店頭演出・ポップアップストア 心躍る 体験企画

来場人数は連日100人超えで満員 「鉄拳」のユーザー獲得戦略

バンダイナムコエンターテインメント「e-sports TEKKEN BAR」

6月1日発売の家庭用対戦格闘アクションゲーム「鉄拳7」は、発売前の5月29日から3日間、東京・秋葉原で期間限定イベント「e-sports TEKKEN BAR」を開催。連日満員で参加者の90%以上が「大変満足」と回答した当イベントは、どのようにして企画されたのか。

ファンの期待に応える 対戦環境とライブ感の演出

バンダイナムコエンターテインメントは5月29日から31日、対戦格闘ゲーム「鉄拳7」のプロモーショとして、ゲーム対戦を競技として楽しむ「e-sports(eスポーツ)」と飲食店を組み合わせた「e-sports TEKKEN BARsupported by e-sports SQUARE AKIHABARA」をオープンした。

6月1日の発売に先がけ、店内では試遊台を12台設置。来店者同士で自由に対戦が楽しめるようにしたほか、店内トーナメントや、「鉄拳」シリーズのトッププレーヤー「pekos(ペコス)」との対戦なども開催。また、登場キャラクターをイメージしたオリジナルカクテルやフードも提供した。

会場は東京・秋葉原の「e-sports SQUARE AKIHABARA」。本格的なeスポーツ会場として、2014年1月にオープンした。コアなゲームからスマホゲームまで、対戦大会を開催したり、ゲームソフト会社やゲーム用機器のメーカーがイベントを開いたりしている。インターネット設備はもちろん、対戦用のステージや、店内装飾もきらびやか。さながら、スポーツ試合を観戦しながら飲食できる「スポーツバー」だが、eスポーツなら自分も参戦できるのが売りだ。

「鉄拳ファンに来てもらうのだから、何よりもまず対戦環境を整えることが重要でした」と話すのは、バンダイナムコエンターテインメントCS事業部の大久保元博プロデューサー。とくにコントローラーは、野球選手のバット、サッカー選手のスパイクのようなもの。そのため、アーケードコントローラーとパッドの両方を準備した。「それから画面を映すモニターや、機材選びだけでなく、プレイスペースの広さにも気を配り、来店者の誘導方法のような一般的なイベント実施時の注意点に加え、何度もシミュレーションしました」

大久保氏は「開催するまで、どれくらいの人が足を運んでくれるのか、どうすれば楽しんでもらえるのか。とにかく不安でした」と話すが、いざオープンしてみると、反響は予想をはるかに上回った ...

あと58%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

店頭演出・ポップアップストア 心躍る 体験企画 の記事一覧

ポップアップストアで押さえるべき3つのポイント
今企業に求められているのは、ブランド価値を「再編集」すること
東急ハンズのイベント企画 成功の第一歩は店頭を「メディア」と捉えること
伊勢丹新宿本店のバイヤーが主導 「 TOKYO解放区」の目ざすもの
テストマーケティングの場にも活用 メーカーの実店舗展開のメリット
総来店客数25万3000人 キリン「一番搾りガーデン(東京店)」
10日間で1000食完売 おいしさを直接伝える「象印食堂」
ポップアップストア成否のカギは、場所・時期・商品
「RAIZIN」がリニューアルを機に「#RAIZIN BAR」で行ったこと
来場人数は連日100人超えで満員 「鉄拳」のユーザー獲得戦略(この記事です)
想像力を掻き立てる空間演出 宿泊できるアートギャラリー
若きホテルプロデューサーが仕掛ける 京都発、次世代ソーシャルホテル
日本は「もったいない」大国か 「 食品ロス」問題を考える
シェアしたくなる! ソーシャルメディアでの演出術
あのお店のここがすごい! リピートしたくなる『おいしい』演出
「 カスピ海ヨーグルト」の復活劇 メーカーが取り組む店頭演出
アートを駆使した演出で銀座の新しいシンボルに「GINZA SIX」に見る集客術
P&G「SK-II」、宮城のイオンモールで前代未聞の商業施設ラッピング広告
ラーメン店・一蘭、「味集中カウンター」の裏側に迫る
販促会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する