大正製薬が手がける新炭酸飲料「RAIZIN」のポップアップストア「#RAIZIN BAR」が、5月27日から6月8日までの約1週間半にわたり、表参道にオープンした。想定の2倍以上の集客だったという当企画は、どのようにして成功に至ったのか。
新たなターゲットに向け「#RAIZIN BAR」を企画
エナジードリンクの市場は約400億円で拡大傾向にある(JMR生活総合研究所)。顧客の中核は10歳代〜20歳代の若年層だ。2015年に発売した同社のエナジードリンク「RAIZIN」も同様に若年層を中心に支持されてきたが、4月11日に新たに発売された新炭酸飲料「RAIZIN」は、ターゲットを「ワークライフバランスを意識するビジネスパーソン」に変更し、その潜在的なニーズに向けてリブランディングを行った。
これまでの「RAIZIN」とは異なる印象を目指すために、パッケージデザインや商品コンセプトなどの共同開発で、デザイナーの佐藤オオキ氏率いるデザインオフィス「nendo」を起用。共同開発することでいままでにない視点を取り入れる狙いだ。ビジネスパーソンが気分をリセットしたり、スイッチを入れ替えたりする際に飲んでほしいというメッセージを込めてデザインした。
今回開催したポップアップストア「#RAIZIN BAR」は、「RAIZIN」のテーマである「Be Smart. Be Creative.」を表現した空間で、「RAIZIN」のカクテルという新しい提案を通して「RAIZIN」の世界観を体感してもらおうと企画。
場所は、ビジネスパーソンを中心に30歳代以上の幅広い年齢層にアピールできるとして、表参道にある「BAKERY CAFÉ 426表参道」を選んだ。
企画が立ち上がったのは新たな「RAIZIN」を発売した4月のこと ...