螺旋や回転体にフォーカスした新作を発表
毛利悠子 ただし抵抗はあるものとする
映像、版画、そして現場の中に即興で生み出されるインスタレーションを通して、国内外で多くの観客を魅了してきた毛利悠子の展覧会が、10月27日から十和田市現代美術館で開催される。
流動的な状態を抽出し、動きとエネルギーについての作品を制作してきた毛利。本展ではアンモナイトからケーブルのより線まで、さまざまなレベルで見られる渦や回転、あるいは螺旋の運動からインスピレーションを得て、音響を使った大規模な新作彫刻を展示する。
毛利は、デュシャン、タトリン、スミッソン、トニー・グラッグなどの螺旋や回転体が表現された作品名を挙げ、次のように述べている。「彼ら表現者は動きとエネルギーについて考えてきたのではないか、そして彼らの表現は今も転がりつづけている状態なのではないか。この展覧会は、その延長線上にある一つの問いになればと望んでいます」 …
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