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信藤三雄展、デザインあ展他、注目の展覧会

新スタジオから生まれた人間の欲求を表現した23の作品

脳よだれ展2018

博報堂プロダクツのフォトグラファー23名と博報堂のアートディレクター23名がコラボレーションし、企画・制作した写真展「脳よだれ展2018」が、6月28日から表参道・スパイラルガーデンで始まる。

本展は、今年で3回目。博報堂プロダクツのフォトグラファーと博報堂のアートディレクターが1対1でペアを組み、ノークライアント・ノーオリエンで自由に作品を制作する。今回は、2016年の「脳よだれ展」のテーマをさらに深める。人間の根底にあって人間の感情や行動を支配する欲求の中から23の欲求を選び、その表現に23組がチャレンジする。

広告の技術や仕組みが、ますます高度化・複雑化していく中で、もう一度、広告ビジュアルの存在意義を確認し、本来の力を見直そう、言葉や理屈を超えて、人間の生理に強く働きかけるビジュアルを究めてみよう、という試みである。

今年は制作にあたり、新たな試みもあった。それは参加した多くのアートディレクターとフォトグラファーが、今年4月に東京・豊洲にオープンした新スタジオ「EN studio」を使って撮影したことである。ここは博報堂プロダクツフォトクリエイティブ事業本部専用スタジオ。合計207坪(約684㎡)の総面積を持つスタジオは、同事業部に所属するフォトグラファーたちの視点から企画、設計されている。そのため、「スタジオはこうあってほしい」というフォトグラファーの願いをほぼ100%実現したスタジオなのだ。

自然光を取り入れることができる、使い勝手を考えてつくられたオリジナルの可動式パーテーション、一部を直角にしたアールホリゾント、地面から1メートルの高さまで下げることができる照明のバトン、俯瞰撮影が可能な足場、撮影中に邪魔にならない配線の位置…など、フォトグラファーのアイデアが細部にまで取り入れられている。さらに機材を揃えるキャスターや鏡まで、ほぼすべてをオリジナルで制作。ロビーにはカフェカウンターも設けた。

スタジオ名に冠されている「EN」には、円、縁、苑、艶、炎、宴といった意味が込められている。「広告制作の中でも、撮影の現場はクライアントをはじめ、さまざまな制作者が多く集まる場でもある。いらしていただいた人たちはもちろん、自分たちが快適に、そして満足いく仕事ができる場があることで、よりよいクリエイティブを提供していけるのではないかと考えています」(フォトクリエイティブ事業本部 高橋秀行さん)。

このスタジオを中心に制作された作品は、写真集『脳よだれ展2018』としてまとめられ会場で販売される。

4月にオープンしたEN studio。

「悶沌鬱寂憐 mon ton utsu jaku ren」
悲観欲/DESIRE TO WORRY 青野千紘×杉山ユキ

「Some Noises」
不可侵欲/DESIRE FOR BARRIERS
岩切浩三郎×山下隼太郎

「mom」
依存欲/DESIRE FOR DEPENDENCE
平田正和×矢後直規

「FLY!」
浄化欲/DESIRE TO PURGE 古川泰子×榮良太 …

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