デザインの背景にあるもの
アルヴァ・アアルト──もうひとつの自然
建築家アルヴァ・アアルトの世界とデザイン感覚を紹介する展覧会が、9月15日から神奈川県立近代美術館 葉山で開催される。本展は、ドイツのヴィトラ・デザイン・ミュージアムとフィンランドのアルヴァ・アアルト美術館による国際巡回展。約300点の作品、ヴィンテージ・プロダクト、資料などを紹介する。
アアルトが生み出す有機的な形態は、フィンランドの自然や風景から生まれたというのが従来の見方。本展ではそれに加えて、同時代の芸術家たちとの対話も重要であったという新しい視点を提示する。

アルヴァ・アアルト《ルイ・カレ邸》リビング・ルーム1956-1959年 バゾシュ=シュル=ギヨンヌ(フランス) Living Room,Maison Louis Carré,Bazoches-sur-Guyonne,France,Alvar Aalto,1956-1959
(C)Alvar Aalto Museum photo:Heikki Havas

アルヴァ・アアルト《サヴォイ・ベース》1936年 Savoy Vase, Alvar Aalto, 1936
(C)Vitra Design Museum,Alexander von Vegesack

アルヴァ・アアルト《スツール60》1933年 Stool 60,Alvar Aalto,1933 (C)Vitra Design Museum
photo:Jürgen Hans
アルヴァ・アアルト──もうひとつの自然 | |
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9月15日~11月25日 神奈川県立近代美術館 葉山 |
"形を与える者"が魅せる形
インゲヤード・ローマン展
スウェーデンを代表するデザイナーで陶芸家としても知られるインゲヤード・ローマンの展覧会が、9月14日から東京国立近代美術館工芸館で始まる。
本展では最新作ほか、イケアのためのデザイン、建築家との協働プロジェクト、そして作家自身が選んだ食器やインテリア用品などの代表作約180点を通して、自らを"form-giver"(形を与える者)と呼ぶ彼女の物づくりの魅力に迫る。また、スウェーデンの建築ユニット「CKR」が展示デザインを担当、この空間ならではの展示を楽しむことができる …