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コロナ禍でも平和への祈りは忘れない ウイルスと共存する世界での追悼を考える

宮浦 慎

離れていても追悼を可能に コロナ禍の戦後75年継承に奔走

戦後75年の今年、新型コロナウイルスの影響で、各地の追悼行事などは規模の縮小を余儀なくされた。こうした中、被爆や地上戦の体験を継承し続けてきた地元紙は、現地を訪れなくても追悼や平和祈念に参加できる仕組み作りに奔走した。コロナ禍の情報の信頼性に関する日本新聞協会の調査結果と併せて紹介する。

長崎新聞社の特別紙面 平和祈念式典会場の石畳を再現

「今年の平和祈念式典は家で行われます(と、想像してみよう。)」

長崎新聞社は8月9日、平和公園(長崎市)の石畳の写真を配した特別紙面で朝刊を包んだ。新型コロナウイルスの影響で平和祈念式典への参列が制限されたことを受け、自宅で床に敷き、黙とうできるデザインになっている。

特別紙面は、題字の背景色を通常の青から黒に変え、石畳の色調に合わせた。

読者には併せて、「8月9日に想像したこと」をSNSで共有するよう呼び掛けた上で、国連が定める国際平和デー(9月21日)に、投稿を集めた2ページ特集を組むとしている。

若者を含む多くの人が、75年前の惨劇や平和な未来について想像し、行動するきっかけになってほしい考えだ。

協賛社の広告は本紙に掲載。「想像力が抑止力になる。」という共通のメインコンセプトのもと、デザインも統一したという。

仮想空間に祈りささげる場を設置 ゲーム内で献花する人々も

沖縄の琉球新報社は6月23日、沖縄戦の戦没者を悼む慰霊祭をオンラインゲーム内で催した。戦後75年の「慰霊の日」に合わせた企画。沖縄県内各地の追悼行事が縮小される中、仮想空間に祈りをささげる場をつくった。

プレーヤー同士で…

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