広告マーケティングの専門メディア

           

広告業界トピックス

拡大するリモート営業支援への取り組み 自社営業にも求められる営業と企画の一元化

統合プロモーション戦略センター 主宰 坂井田稲之

対面営業のオンライン化が進む中 営業と企画の機能統合も進む

プロモーション事業は、「買い手(ショッパー)」対象の施策と、「売り手(流通と営業員)」を対象にした施策の2本の柱から成り立っているが、インターナルプロモーションと呼ばれる「売り手」向けの施策展開においては、技法にいくつかの違いがある。そのため、限られたプロモーション事業者だけが対応し、近年は大手の広告会社も、ほとんど対応する機会がなくなっていた。

ところがコロナ禍では、営業員支援のための施策提案依頼が増え始めている。すなわち「リモート営業支援策」の提案が求められているのだ。

例えば、百貨店の外商営業。大手百貨店では、売上高に占める外商比率は2割を超えるところもあるという。新型コロナウイルス感染拡大により、百貨店全体の売上は落ち込んでいるが、高額品販売を主とする外商は、いま非常に期待されている領域だ。

これまでの外商営業は、担当営業が企業や個人宅を訪問する形態で営業を行っていた。しかし、このところ対面での営業が大幅に制限されたため、「Zoom」などのテレビ会議ツールを利用したリモート営業に移行している。さらに、これまでは外商顧客の一人ひとりに担当者を付けて営業を行ってきたが、顧客のさまざまなニーズやウォンツに合わせ、百貨店ならではの幅広い提案ができるように、顧客窓口での「グループ対応化」が進んでいるという...

あと60%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

広告業界トピックス の記事一覧

2020年のVR/AR 市場は約1.5兆円の予測 4年前の「予測」と「現実」
ウィズコロナ時代のイベントの現状 安心・安全の確保が重要事項に
拡大するリモート営業支援への取り組み 自社営業にも求められる営業と企画の一元化(この記事です)
OOH 広告料金の適正化の動き 都市部だけでなく、ローカルでも
コロナ禍でも平和への祈りは忘れない ウイルスと共存する世界での追悼を考える
心理変容をもたらすメディア再評価されるテレビの媒体力
「新しいスポーツ大会開催様式」ウィズコロナで運営はどう変わるか
大阪・関西万博、2025年につながる一歩 アフターコロナ時代に開催される意味とは
ソーシャルディスタンスがやむをえない今求められるのは顧客距離の「親密化」
新宿駅に巨大OOHメディアが誕生 大きさを生かした広告表現に募る期待
新聞各社が多彩な新事業 コロナ禍で変わる社会と生活に対応
五輪延期でも4Kテレビの普及は堅調 NHKはBS・AMを削減へ
外出自粛で高まった動画配信サービスの需要 視聴者行動はどのように変化したか
スポーツイベントがもたらす経済効果 東京2020の開催は可能か
「プロモーション・ワークシステム」の変革 戦略から実施管理までの業務を一括化
デジタルサイネージの原点に立ち返る 今、OOHメディアにできること
宣伝会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する