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広告業界トピックス

外出自粛で高まった動画配信サービスの需要 視聴者行動はどのように変化したか

吉本興業/iU 志村一隆

コンテンツ視聴が増えると、フィギュアなどの関連グッズも収益源となる。

需要高まる動画コンテンツ Netflixの加入者は1.8億人に

先日、知人がこんなことを言っていた。「コロナで家で動画見てたでしょ。みんなコンテンツを見る目が肥えただろうね」。

たしかに、「ついにNetflixに入ってしまった」という声をよく聞くし、Netflixの韓流ドラマ『愛の不時着』『梨泰院クラス』が巷で話題になっているのも、コロナのおかげなのかもしれない。この4月から6月の数値はまだ発表されてないが、Netflixの今年1月から3月の加入者は、大方のアナリスト予想の2倍となる1500万人増。合計で約1.8億人にも達する予測だ。

このコロナ禍で、コンテンツに対する視聴者行動はどのように変容したのだろうか。大きくまとめると次の2つになるだろう。

利用頻度が増えれば増えるほど高まるのは「コンテンツ視聴欲」

まずひとつめが、冒頭で述べたように、映像視聴が増え、コンテンツを見る視聴者の目が肥えたこと。そして2つめが、旧作の視聴が増えたことである。

視聴頻度が増えれば、それだけコンテンツに対する興味や要求が増し、視聴欲が高まる。Netflixなどのインターネット映像配信サービスに実装されているレコメンド機能でも出てこないコンテンツが見たくなる。コロナ禍の在宅期間中に、コンテンツを見続けたおかげで、色々な文化を知ることができたし、自分が面白いと思えるレベルが、以前より高くなってしまった。

筆者は...

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