業界の本質的課題 収益回復よりも抜本的な労働改革
店頭の賑わいは回復を始めた。一時、大幅に減ページとなった新聞も、挟み込み皆無で、いよいよかと思わせたチラシもようやく従来のノーマルな姿に戻り始めた。
毎年恒例のサマーセールも、今年は臨時休業による在庫過多から、通常よりも早く動き始めているし、しばらく様子見とされていた秋口からのプロモーション企画も、徐々に進展してきているようだ。
とは言え、図に見るとおり、プロモーション業界へのコロナ禍は甚大である。
ちなみに、総務省が6月5日に発表した「家計調査」では、4月の消費支出が昨年から11.1%も減少していると明らかになった。
しかし、プロモーション業界の売上減少の割合は、この数値をはるかに超えており、余りにも大きすぎる痛手となっている。
コロナによる売上減少も重要な議題なのだが、プロモーション業界における重要課題は、減少した売上を短期的に取り戻すことよりも、抜本的な業務改革だ、と経営層は声を上げている。
一方で、現場で働く人々には...
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