広告マーケティングの専門メディア

食に見る、消費者の知覚の不思議

いま旬なコミュニケーションは“体感”! 商戦期のビール・飲料市場から見えたトレンド

編集部レポート

まさに商戦期を迎える飲料・ビール。春から夏にかけてのこの時期に、各社が次々と新商品を投入する。主要ブランドのプロモーションからは、食マーケティングの最新トレンドが見えてきた。

    サントリー食品インターナショナル

    発売に先立ち開催されたサントリー「伊右衛門」四季飲み比べ茶(サ)ロン。「伊右衛門」が京都「福寿園」の茶匠が厳選した茶葉を使用していることから、福寿園・茶匠の谷口良三氏も参加。記者に向けて、4種類の「伊右衛門」の味わいの違いが説明された。

季節ごとに味わいを変える

サントリー食品インターナショナルは、この春に緑茶飲料「伊右衛門」をリニューアルした。新「伊右衛門」は、春・夏・秋・冬と日本の四季に合わせ、お茶の味わいを変えていく点が特徴。

季節によって、人の水分摂取量や嗜好、飲用実態が異なる点に着目し、春は「新茶入り、みずみずしい味わい」、夏は「爽やかな香り、後味さっぱり」、秋は「甘香ばしく、深い味わい」、冬は「ふわっと香る、あたたまる」といった異なる味に仕上げるという。これまでも期間限定で発売される季節限定商品はあったが、スタンダード商品で四季に合わせて味わいを変えるのは初の試みとなる。

5月12日の発売に先立ち、メディア関係者を集め、サントリー「伊右衛門」四季飲み比べ茶(サ)ロンが5月11日に東京・東郷記念館で開催された。「伊右衛門」の発売は2004年。発売から10年が経過し、緑茶飲料を取り巻く環境は変化している。リニューアルについて、イベントに登壇した、サントリー食品インターナショナル 食品事業本部 ブランド戦略部の沖中直人部長は、「発売当時は、まだ緑茶飲料の体験は急須のお茶がベースになっていたが、今はペットボトルのお茶が浸透し、今後はますます浸透していくと予想される。一方で発売当時も現在も変わらないのは、『日本の文化』『日本の良い習慣』といった日本人の緑茶飲料自体に対する認識。お茶の飲まれ方は変わっても、お茶と日本人の本質的な関係は変わっていない点に着目し、今回のリニューアル企画が実現した」と話した。

新「伊右衛門」は「もっとも日本らしさを感じる飲料」という、ブランドビジョンを掲げ、日本らしさの一つの象徴として豊かな四季を表現。また、広告展開は発売以来、一貫して本木雅弘さんと宮沢りえさんを起用してきたが、新「伊右衛門」でも、このシリーズを継続。「おいしさが、四季で変わる」をキーメッセージに新CMを放映している。

また同社は、6月16日に新発売した「ペプシストロング ゼロ」でも、ユニークな取り組みをスタートさせている。「ペプシストロング ゼロ」は、強炭酸×強カフェインによる“ペプシ最強の刺激”をうたったゼロカロリーコーラ。発売を記念し、限定店舗「PEPSI STRONG BAR」を6月11日~23日の期間限定で原宿にオープンした。

「PEPSI STRONG BAR」では、製品の刺激を体感してもらうべく、来場者に「ペプシストロング ゼロ」の160ml缶をプレゼントし、店舗の目玉となるオキュラスリフトを使った球体型のアトラクション「PEPSI STRONG BALL」を用意した。ペプシの人気テレビCM「桃太郎」に登場する「鬼」をかわしてゴールを目指すゲームで、プレイヤーは …

あと69%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

食に見る、消費者の知覚の不思議 の記事一覧

時代によって変わる、食品CMに求められる“シズル感”
「そそる。」五感に訴える広告表現
おいしさは可視化できるのか!? 味覚センサーで変わるコミュニケーション
体感・体験の場が新しい“おいしい”をつくる
全国ご当地米が大人気 市場の地殻変動はいかにして起こったのか?
コーヒー業界の“プレミアム”旋風に見る 食に求める価値の変化
デニーズのパンケーキ食べ放題がヒットしたわけ
商品をプラットフォームに話題拡散 ガリガリ君の次なる施策とは?
おいしさはコントロールできる
いま旬なコミュニケーションは“体感”! 商戦期のビール・飲料市場から見えたトレンド(この記事です)
話題のアメリカンビーフ 高品質を伝える取り組み
ビジュアルと理由づけで“おいしい”を伝える
脱・メーカー発信!Twitterを活用しユーザーの声を集める
「うま味」とは何か?味の素の体感を介したコミュニケーション

おすすめの連載

特集・連載一覧をみる
宣伝会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する