広告マーケティングの専門メディア

           

食に見る、消費者の知覚の不思議

全国ご当地米が大人気 市場の地殻変動はいかにして起こったのか?

五ツ星お米マイスター 西島豊造

お米で地域活性化を

売り場にさまざまな銘柄のお米が並ぶ中、何を決め手に商品を選んでいるだろうか――。

「コシヒカリ」や「あきたこまち」といったよく名の知れている有名ブランドや、金額の安さを答えるかもしれないが、大抵のお米はどれも同じような見た目であることから、何で違いを見出せばいいのかが分かりにくい。そんな中、選んで食べてくれた人に「(他の商品と)ここが違う!」と思わせなければ、再びその人が同じお米を手にすることはないかもしれない。

五ツ星お米マイスターの称号を持つ西島豊造氏は、家業の米店「スズノブ」を営みながら、さまざまな産地のブランディングを手がけてきた。マツコ・デラックスさんを起用したテレビCMで一躍有名になった北海道米「ゆめぴりか・ななつぼし」の仕掛け人でもある。

近頃は、インターネットを使い直接消費者に販売する人も増えてきたが、西島氏はそれを推奨していない。「現代の日本は、農業が衰退していっています。背景には、高齢化社会、担い手不足、主食をパンとする人が増えてお米が売れなくなっていることなどがあげられますが、今後はTPP参加により安価な外国産米も入ってくるかもしれない。そんな中で ...

あと62%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

食に見る、消費者の知覚の不思議 の記事一覧

時代によって変わる、食品CMに求められる“シズル感”
「そそる。」五感に訴える広告表現
おいしさは可視化できるのか!? 味覚センサーで変わるコミュニケーション
体感・体験の場が新しい“おいしい”をつくる
全国ご当地米が大人気 市場の地殻変動はいかにして起こったのか?(この記事です)
コーヒー業界の“プレミアム”旋風に見る 食に求める価値の変化
デニーズのパンケーキ食べ放題がヒットしたわけ
商品をプラットフォームに話題拡散 ガリガリ君の次なる施策とは?
おいしさはコントロールできる
いま旬なコミュニケーションは“体感”! 商戦期のビール・飲料市場から見えたトレンド
話題のアメリカンビーフ 高品質を伝える取り組み
ビジュアルと理由づけで“おいしい”を伝える
脱・メーカー発信!Twitterを活用しユーザーの声を集める
「うま味」とは何か?味の素の体感を介したコミュニケーション

おすすめの連載

特集・連載一覧をみる
宣伝会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する