お米で地域活性化を
売り場にさまざまな銘柄のお米が並ぶ中、何を決め手に商品を選んでいるだろうか――。
「コシヒカリ」や「あきたこまち」といったよく名の知れている有名ブランドや、金額の安さを答えるかもしれないが、大抵のお米はどれも同じような見た目であることから、何で違いを見出せばいいのかが分かりにくい。そんな中、選んで食べてくれた人に「(他の商品と)ここが違う!」と思わせなければ、再びその人が同じお米を手にすることはないかもしれない。
五ツ星お米マイスターの称号を持つ西島豊造氏は、家業の米店「スズノブ」を営みながら、さまざまな産地のブランディングを手がけてきた。マツコ・デラックスさんを起用したテレビCMで一躍有名になった北海道米「ゆめぴりか・ななつぼし」の仕掛け人でもある。
近頃は、インターネットを使い直接消費者に販売する人も増えてきたが、西島氏はそれを推奨していない。「現代の日本は、農業が衰退していっています。背景には、高齢化社会、担い手不足、主食をパンとする人が増えてお米が売れなくなっていることなどがあげられますが、今後はTPP参加により安価な外国産米も入ってくるかもしれない。そんな中で ...
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