6月10日、セールスフォース・ドットコムは東京ミッドタウンホールにて、「Salesforce1 World Tour Tokyo」を開催した。当日は企業のマーケターなど約3300名が来場。本フォーラムで、日本市場向けに新たに提供されることとなった、ワントゥワンのデジタルマーケティングを実現するプラットフォームである「Salesforce ExactTarget Marketing Cloud」について発表された他、終日に渡ってマーケター向けや中堅企業向けなどのテーマで約20の講演、パネルディスカッションが繰り広げられた。
東京ミッドタウンホールにて開催されたフォーラムには、約3300名が来場した。
顧客ごとに最適なコンテンツを配信
6月10日に開催の「Salesforce1 World Tour Tokyo」では、このたび日本市場向けに新たに投入された「Salesforce ExactTarget Marketing Cloud」が発表になった。「Salesforce Exact Target Marketing Cloud」は2013年にセールスフォースがマーケティングソフトウェア・サービスを提供するExactTarget社を買収し、業界をリードしてきたソーシャルマーケティングソリューションである Radian6、Buddy Media、Social.comをExactTarget と連携・統合させたことで実現したプラットフォームである。
「Salesforce ExactTarget Marketing Cloud」を導入することで、マーケターは様々なチャネルを介して収集される顧客情報を統合し、カスタマージャーニーを管理。さらに、あらゆるチャネルをシームレスにつなぎ、顧客一人ひとりに最適なコンテンツを配信することが可能になる。また今回のフォーラムでは、LINEとのパートナーシップ契約締結も発表となった。LINEの公式アカウントの機能を企業向けにAPIで提供し、各企業がカスタマイズして活用できるサービス「LINE ビジネスコネクト」と「Salesforce ExactTarget Marketing Cloud」が連携し、LINEユーザーのセグメント化とターゲティングの実現、LINEユーザーに1対1の個別メッセージの配信を行うことも可能になる。
日本初の導入はバーニーズ
今回のフォーラムに合わせて来日した、Salesforce ExactTarget Marketing CloudのSVP & ジェネラルマネージャーであるリー・ホークスレイ氏。
「Salesforce ExactTarget Marketing Cloud」を日本で最初に導入することになった、バーニーズジャパンの代表取締役社長の上田谷真一氏。
「Salesforce1 World Tour Tokyo」の基調講演には、セールスフォース・ドットコムの代表取締役会長兼CEOである小出伸一氏他、米国本社よりSalesforce ExactTarget Marketing CloudのSVP & ジェネラルマネージャーであるリー・ホークスレイ氏が来日し、登壇。リー・ホークスレイ氏は「スマートフォンを始めとした、デバイスを使いこなすお客様に対しては、もはやマス広告を通じて一方的に大声を出して『まあ、話を聞いてよ』とメッセージを投げかけても、通用しなくなっている。一人ひとりのお客様と全く違った対話をすることが必要となっており、ワントゥワンマーケティングの新時代が幕開けしたと言えるだろう」と話した。また世界のマーケターとの対話の中から、共通する3つの課題を提示。その課題とはいかに大量のお客様に関するデータを分析・活用するか、複雑化するカスタマージャーニーを把握するか、それらに基づく一人ひとりのお客様にあった適切なコミュニケーションを実現するかの3点で、この課題を解決するための答えこそが、1日に10億強のトランザクションを扱うことが可能な「Salesforce ExactTarget Marketing Cloud」であると説明した。
セールスフォース・ドットコムは今回の日本での提供開始に合わせて、日本語のユーザーインターフェイスを開発し、また日本国内に専任チームも設けている。フォーラムでは、日本における第1号ユーザーとなったバーニーズジャパンの代表取締役社長である上田谷真一氏も登壇。「ファッションの提案でもテクノロジーに対しても、真っ先にチャレンジしたいと思っている。『Salesforce ExactTarget Marketing Cloud』はそういった意味で、新しいチャレンジができるプロダクトで、一緒に面白いことができるのではないか、と楽しみにしている」と話した。
さらに「バーニーズ ニューヨークでは優秀なセールス担当は、ひとりで50人から100人のお客様を担当している。ロイヤルカスタマーの方だと、クローゼット全てを把握しているような状態だ。そうした情報をこれまでは手帳にメモをしており、情報の共有もできていなかった。こうした情報をひとつのデータベースに統合し、さらにお客様へのご案内も一部を自動化できれば、我々はお客様をもっと素敵にカッコ良くすることに集中できる。『Salesforce ExactTarget Marketing Cloud』は、我々の生産性を上げてくれることに貢献してくれると期待している」と導入の理由を説明した。
セールスフォース・ドットコムで「ExactTarget Marketing Cloud」のマーケティング ディレクターを務める加藤希尊(かとう・みこと)氏からは、製品紹介のデモが行われた。
ユーザー側に立つ姿勢に共通点
フォーラムの最後にはLINEの上級執行役員 法人ビジネス担当の田端信太郎氏をゲストに招き、リー・ホークスレイ氏との対談が行われた。対談の中でリー・ホークスレイ氏は「企業側の視点ではなく、あくまでユーザーの側に立つ姿勢に共通点があったことが、今回の契約が決まった基盤にある」と説明。また田端氏も「Salesforceとの連携によって、LINEを通じてユーザーにとって適切なメッセージを企業が発信できるようになった。LINEが持つ配信のリアルタイム性、オンライン・オフラインを超える力、さらにスタンプに象徴されるエモーショナルな価値と『Salesforce ExactTarget Marketing Cloud』が連携したことで、より企業の方が消費者から信頼を得るためのコミュニケーションツールとしての活用の可能性が広がっている」と話した。
今回のフォーラムの場では、LINEとの提携が発表された。
フォーラム最後にはリー氏とLINEの上級執行役員・法人ビジネス担当の田端信太郎氏との対談も行われた。
ExactTarget Marketing Cloudに関するお問い合せ
株式会社セールスフォース・ドットコム http://www.exacttarget.com/jp
TEL.0120-733-257 / 03-4222-1000
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