成功を収めるトップの多くが「経営はマーケティングだ」と語り、ブランドを重視する。これまで数々のブランドを創造し、発展させてきた資生堂の魚谷雅彦社長は、10月よりブランドマネージャー制を導入すると発表した。
マーケティング実行力強化の具体策をプレゼンテーションする魚谷社長。
商品開発から、ブランド価値の企画へ
新マーケティング宣言
資生堂は、常に変化する顧客ニーズに応えるため、これまでの「技術依存型」から、お客様インサイト起点による「顧客価値創造型」マーケティングへの変革を図る。
魚谷社長は同社のマーケティング統括顧問時より、新しい時代の姿を見据えたマーケティング力の強化に取り組み始めていた。資生堂ブランドの再定義と重点ブランドの明確化を実行し、資生堂を代表するコアブランドを、グローバルブランド「SHISEIDO」「エリクシール」「マキアージュ」「ベネフィーク」「HAKU」「新シニア対応ブランド」の6つに絞り込んだ。
「ある会議の席で、2020年に向けて一兆円を超える売上と ...
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