7月4日、ADKは話題の書籍『MEDIA PLANNING NAVIGATION』の出版記念セミナーを開催。生活者のメディア接触行動・購買行動が複雑化した今日において、メディア投資の効果を高め続けるために必要なこととは何か。
挨拶に立った植野伸一社長。
2014年6月、本社オフィスを虎ノ門ヒルズ森タワーに移転し、従来の広告会社の枠にとどまらず「コンシューマー・アクティベーション・カンパニー」への進化を目指す、アサツーディ・ケイ(以下、ADK)。7月4日にはオープンしたばかりの虎ノ門ヒルズを会場に、今年2月に刊行された『MEDIA PLANNING NAVIGATION』(宣伝会議刊)の出版記念イベントが開催された。
イベントに先立ち、6月30日にはADKより消費者の意識調査や行動データ、メディア接触状況などを統合したデータベースを基に、マーケティングコンサルティングを行う100%子会社「Axival(アクシバル)」の設立が発表されている。この新会社の代表取締役社長に就任したのが本書の著者の一人である、沼田洋一氏であることから、新会社のお披露目の場ともなった。
開催にあたり、挨拶に立ったADKの植野伸一社長は「これからの広告会社は、消費者を“動かす”ところまで責任を持てるようになるべき。そのためには、データを活用した精緻なメディアプランニングが必要であり、今回の新会社設立に至った」と話した。
ADKと業務提携をしたインテージの長崎貴裕氏からは、購買データ「SCI」とテレビ・WEB・モバイルのログデータを収集するシングルソースパネル「i-SSP」の紹介があった。沼田氏からは「両社が持っている消費者の意識、購買行動、メディア接触を統合した『3Dデータベース』を開発し、ターゲットプロファイルの分析、メディアプランニングサポート、広告投資効果の分析など新会社のサービス提供に使っていく」との発表があった。
また著者の一人である甲斐雄一郎氏は…