様々なビジネスシーンで活用が進む「生成AI」。広報の現場では、どのようにAIを使い、業務の効率化を図っているのか。効果を感じた活用法と今後の可能性について聞いた。
グーグルは2023年3月に米国と英国で対話型生成AIの試験運用サービス「Bard」を一般公開。5月11日には日本語にも対応した。長らくAIに関する取り組みを行ってきた同社では、以前からAIを日本法人の社内でも活用していたが、5月の「Bard」の日本語対応を機に、使用頻度は増大。
「広報部を含む社内では、『Bard』をはじめとする様々なAIサービスを活用しています。自社のサービスである『Bard』に関しては、私たち自身も使用することで機械学習への貢献や、製品のフィードバックをするという側面でも、皆が積極的に使っていますね」と、日本法人の広報部長を務める河野あや子氏は話す。
グーグル日本法人全体で7名という少数精鋭で活動している広報部でも、広報企画のアイデア出し、情報収集、オウンドメディア・社内告知メールの作成といった多様な業務に生成AIを活用している。
大幅な効率化は実現するか?
生成AIによる業務効率化について河野氏は、「正直な話をすると、現状、生成AIを使用することで広報の業務が大幅に効率化されたり、それにより、新しい取り組みを実施...
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