広報の業務を効率化する方法は、部門の状況や目的によって多岐にわたります。ここでは、「情報収集」「広報企画」「コラボレーション」といった3つの切り口から、10社のケーススタディを紹介します。
クオリティの高いプレスリリースをコンスタントに配信し続けるには、社内での共通認識と前もっての広報計画が肝となる。
ホテルニューオータニでは、「1日1本」を目標にプレスリリースを配信。ブランディングと、顧客の間での恒常的な話題化が目的だ。
東京エリアを担当する広報主任の三輪隆大氏は、「お客さまに常に生活スタイルに合わせた新しい商品やサービスをご提供すべく高頻度でプレスリリースを出しています。また、ウェブ上での反応を見ることで、その商品・企画などに対する反響を測りたいという狙いもあります。そのため『新しいことをする際はリリースを出す』ことが定着しています」と話す。
多数のレストランや宿泊、ウェディングなど幅広い事業を展開する同社では、各事業に販促担当を配置。新商品を展開する際は、各販促担当が書いた原稿をもとに、広報担当がプレスリリースを作成している。
3カ月先までリリース計画を検討
プレスリリースに関しては、頻度の高さだけではなく、分かりやすさ、内容の濃さといった品質面での向上にも努めている。
同社では、月に1回、広報が主導でPRについて検討する会議を実施している。会議には、広報チームと各事業の販促...
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