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地域メディアの現場から

企業、人などの裏側をのぞき見 社長への取材は『人間味』が鍵

関西テレビ『ウラマヨ!』

ローカルで人気のテレビ番組や地元情報をきめ細かく伝える新聞・雑誌の編集方針や人気の秘密、つくり手の考え方を紹介します。

    関西テレビ『ウラマヨ!』
    放送日 毎週土曜13時~13時59分
    放送開始 2010年4月
    放送エリア 近畿広域圏
    出演者 ブラックマヨネーズ(吉田敬、小杉竜一)、高橋真理恵、橋本和花子(いずれも関西テレビアナウンサー)ほか
    制作体制 約20人

    人気のコーナー

    今が勝負時!アノ人気のお店の逆襲劇
    (2022年7月30日放送)

    大人気・北欧の雑貨ブランド「フライングタイガー」と、沖縄を代表するアイスブランド「ブルーシール」に取材。苦難を乗り越えて再び進撃を続ける2社の裏側をのぞき見した。

    知っているようで知らない商店街ツアー
    天神橋筋商店街編
    (2022年10月15日放送)

    日本一長い商店街・天神橋筋商店街にまつわる裏側トピックスを徹底取材。若い女性だけで街を練り歩く「ギャルみこし」の開催を待ちわびる3姉妹に密着した。

    スルーすな!
    白浜・宮津への道中に立ち寄るべき裏スポット
    (2023年7月1日放送)

    人気観光地の和歌山県白浜、天橋立がある京都府宮津。その道中、スルーされがちな街の魅力的なスポットを紹介した。

ブラックマヨネーズがMCを務める、毎週土曜日の13時から放送中の『ウラマヨ!』(関西テレビ)。世の中で話題となっている商品やお店、会社、人物など様々なものの裏側をのぞき見するバラエティ番組だ。ヒット商品の成功の裏側をひもとく企画や、社長への密着取材など一歩踏み込んだ情報を毎週届けている。

ターゲットは全世帯だが、メイン視聴者層は30代~50代の女性だ。

人気観光地の白浜や天橋立へ向かう道中のエリアにスポットを当てた放送回。「素通りされている……」と嘆く和歌山県の湯浅町長が出演した。

ブラマヨの漫才のような切り口

一般的な情報バラエティ番組では、いくつかのコーナーによって構成されていることが多い。一方で、『ウラマヨ!』は放送開始当初から、決まったコーナーや定番企画がないことが特徴だ。例えば、“企業の裏側に密着”というテーマであっても、「百貨店のデパ地下の裏側」であれば、旬のグルメを紹介したり、開発者や百貨店側のバイヤーに取材したりする。

一方で、「カラオケ業界の裏側」となると、視聴者の興味があるのは最新のカラオケルームや採点機能で点数を上げるテクニックだ。このように、企画の幅も取材するネタの範囲も広いため、多種多様な内容を毎週届けることができるのだ。

演出・プロデューサーを担当する髙山浩児氏は「決まったコーナーがあると、視聴習慣がつきやすく安定感が出るというメリットもあります。しかし、『ウラマヨ!』は毎回つくり方を変えているので、良くも悪くも視聴者さんからは『先週は面白かったけど今週面白くない』ということもあるんじゃないかなというぐらい、毎回新しい気持ちで見てもらえることを目指して番組づくりをしています。その分、14年間で一度もマンネリ化を感じないのが得していることですね」と語る。

また、「裏側を届ける」というコンセプトから、斜めの目線から切り込んだ取材や構成にすることを意識しているという髙山氏。

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