広報の業務を効率化する方法は、部門の状況や目的によって多岐にわたります。ここでは、「情報収集」「広報企画」「コラボレーション」といった3つの切り口から、10社のケーススタディを紹介します。
MCEAホールディングスは、IT人材事業を展開するPE-BANKや、ITソリューションカンパニーであるアスノシステムといったグループ企業とともに、ITを通じて豊かな社会生活の創造を目指している。
グループ企業である事業会社の広報業務もホールディングスである同社が担っており、メディアリレーション、プレスリリースの配信、SNS投稿、社内報の作成など、社内外とのコミュニケーションや情報発信といった広報活動全般を4名のメンバーで行っている。
クラウドでの資料共有
同社ではグループも含め、社内のコミュニケーションツールとしてMicrosoft Teamsを使用。チャットや予定共有のほかに、資料や素材の共有もTeams上で行っている。
同社グループ広報部の永井亜稀代氏は、「Word、Excel、PowerPointなどの、MicrosoftのOffice系ソフトのファイルに関しては、Teams上で修正すれば反映されるので、皆で最新のファイルを共有することができます。過去のプレスリリースやイベントの資料、稟議書などすべて格納されているので、過去の事例を参照したい時も便利ですね」と話す。
永井氏は今年の4月に同社に入社。以前は広告会社で企業のSNS運用などをサポートしていたという。今回、新しい環境で初めて広報業務に就いた永井氏にとって、過去の資料が閲覧できることは企業理解にも...