テレビ東京の番組はPRパーソンの腕を磨く上で、対峙しがいがあるメディアでもある。「WBSを突破できる人」「突破できない人」──。その明暗を分けるポイントとは何か。2人の専門家がアドバイスする。
1.メディア特性を理解する
テレ東と他局の「戦場」の違いを知ろう
- 「生活者視点で経済を切り取るメディア」という立ち位置
- テレ東で報道されることはインフルエンサーマーケティングに近い
- 番組側は企業の宣伝をしたいわけではない!
- 「広報が売り込めば、すぐ取材に来てもらえる」は甘い
『WBS』は「生活者の視点で経済を切り取る」という視点にこだわるメディアだと思います。「生活者目線と経済部記者としての矜持」というバランスの上で取材活動が成り立っているので、企業の宣伝をしたいわけではない。その点を理解することがまず出発点ですね(嶋さん)
PR視点で見ると、テレビ東京で自社が取り上げられることは「インフルエンサーマーケティング」の実践に近い。ビジネス層向けに特化していて事業立ち上げの段階で取り上げられると影響力は大きいし、特にベンチャー企業のトップは必ず「WBSに出たい」と言いますよね。でも「そんなに甘くはない」と理解してもらう必要があります(片岡さん)
2.PR視点で企画する
スペックではなく「現象」で語ろう
- 自社案件をスペックではなく「現象」として語れるか
- 競合同士の「当て馬」扱いはお互いさま
- 文脈を補強する部品として「異業種」の情報があれば尚よし
- BtoBビジネスもBtoC視点に翻訳できる
商品のスペックやサービスの特性よりも、それらが世の中に巻き起こす「現象」を提示するのが『WBS』の立ち位置だと思います。『ガイアの夜明け』『カンブリア宮殿』などは、その巨大版と考えればいい …
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