1日の始まりに、世界経済の動きをまとめて伝える『Newsモーニングサテライト』。2014年からメインキャスターを務める佐々木明子アナウンサーが、10月に20周年を迎えた番組の魅力や制作現場の裏話を明かす。
ターゲットの拡大も視野に
─佐々木さんは2006年にニューヨーク支局に赴任され、そこから10年以上『Newsモーニングサテライト(モーサテ)』に出演されています。番組の特徴を教えてください。
モーサテは"きょうが始まる経済ニュース"をコンセプトに、マーケットや経済の動きに特化した情報をお伝えする番組です。毎朝、ニューヨーク証券取引所・NASDAQからのライブ中継もしていて、経済に強いテレビ東京らしい番組と言えると思います。
放送時間は平日の午前5時45分から7時5分まで。他局では『NHKニュース おはよう日本』(NHK総合テレビ)、『ZIP!』(日本テレビ)、『めざましテレビ』(フジテレビ)などの情報番組がしのぎを削っている時間帯ですが、モーサテは、コアな視聴者が安定的に見てくださっています。金融機関や財界の方はもちろん、これから新規上場しようとしている企業の方をはじめとしたビジネスパーソンのニーズがしっかりあるのがモーサテの強みです。裏番組でサッカー日本代表の試合中継があったときも、視聴率はいつもと変わりませんでした。
20周年を迎えた10月からは、さらにターゲットを拡大するためにリニューアルを行っています。例えば、"経済"を軸にしながらも「日常生活で役立つ情報」を伝える新コーナー「モーサテStyle」。曜日ごとにカルチャー、ウエルネス、グルメなどのテーマを決めて、「ライフスタイルのヒント」を紹介しています。今後も様々な新しい企画を予定しています。
─制作体制を教えてください。
モーサテは早朝番組なので、ディレクターは朝と夜とで交代します。昼間のうちにある程度原稿はつくっておいて、夜にバトンタッチするんです。ただし、アメリカの動向しだいで全部吹っ飛んでしまうこともあります。
私は午前3時ごろに出勤するのですが、その時点であがっている原稿を見て、情報を更新したほうがいいと思うものがあればすぐに提案し、必要があればチャートやフリップを新しく追加します。
長めの特集には、制作スタッフとの打ち合わせから参加して、構成まで考えています。ゲストとも、オンエア直前まで議論しながらコメント内容を詰めて行きます …