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チーフ・プロデューサーが語る『WBS』30年の歴史と挑戦

WBS(ワールドビジネスサテライト)

1988年から続く老舗経済ニュース番組『WBS(ワールドビジネスサテライト)』。ビジネスパーソンへの訴求力が高く、広報活動においても重要な番組だ。広報担当者なら知っておきたい、WBSの歴史や特徴、制作の裏側を紐解いていく。

(左から)チーフ・プロデューサー 野口雄史、フィールドキャスター 相内優香、メインキャスター 大江麻理子、フィールドキャスター 須黒清華、トレたまキャスター 片渕 茜

2018年4月に30周年を迎えた『WBS(ワールドビジネスサテライト)』。平日の午後11時から約1時間の生放送で、主にその日に起きた新鮮な経済ニュースを日本中に届けている。番組の初代メインキャスターは現東京都知事の小池百合子氏。2014年からは大江麻理子キャスターが務め、目まぐるしく動く日本経済を分かりやすく伝えてきた。

30周年を機に番組のリニューアルも実施。より深みのある報道を実現するため、日本経済新聞編集委員の滝田洋一氏と日経ビジネス編集委員の山川龍雄氏が解説キャスターとして新たに加わった。記者として、現場での取材経験が豊富な2人とゲストとの濃厚な議論も見どころとなっている。

さらに、AIなどの開発が進み100年に1度の「新・産業革命」が起きつつある今、そのイノベーションの最前線を追った「30周年大型特別企画」も放送。解説キャスターらも取材に加わり、WBSならではの企画を実現している。

2015年からWBSのプロデューサーを務め、2017年7月にチーフ・プロデューサーに就任した野口雄史氏は、「30周年を迎えるにあたって、番組スタッフとは徹底的に話し合いました」と明かす。まず、番組スタッフ約5人で改編チームを組んで議論の題材をつくり、それを基にデスクやディレクターら約40人と話し合った。

「3チームに分けて、それぞれ2時間の会議を2回ずつ行いました。事前の改編チームとの議論も含めると、合計30時間くらい話したのでは」と野口氏。すべてのスタッフに「自分たちの番組だ」と思ってもらえるよう、時間をかけて現場発の意見を引き出したという。

そこで、若手を中心に共通して挙がったのが「イノベーション」というキーワード。今後はベンチャーも積極的に取り上げていきたいという方針もあり、「イノベーション」と「ベンチャー」を掛け合わせた「イノベンチャーズ列伝」というシリーズ企画も立ち上げた。

野口氏は「変えてはいけないものは何か、時代に合わせて進化させるべきことは何か」と日々頭を悩ませているという。目指しているのは、これまでに培った視聴者の信頼を保ちつつ、常にフレッシュなイメージを生み出し続ける番組だ。

「ビジネスパーソン」「消費者」という判断軸

同時間帯には『news zero』(日本テレビ)、『NEWS23』(TBSテレビ)など他局でも夜のニュース番組を放送しているが、WBSは最も歴史が長い。野口氏は「長年続けるうちに"経済に焦点を当てて報道する"という独自の視点が評価され、ビジネスパーソンを中心とした視聴者の信頼を得ることができた」と話す。

WBSで扱うニュースは、「ビジネスパーソンの視点から見て仕事に役立つか」と「消費者視点で見て生活に役立つか」の主に2つの判断軸で選択している。そのため世間を賑わせているような大事件であっても、他局の番組ほど大きく報じない場合がある。反対に、一見縁遠いように見える国際ニュースも、日本経済に大きな影響を与える話題であれば手厚く報道している。番組のキャッチフレーズ「自分につながる経済ニュース」に基づく考え方だ …

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