活字よりも映像メディアが強く、テレビの接触度が高いアジア。国によりメディアの成り立ちが異なるためその信頼度は様々だ。PCやスマートフォンを経由した情報接触が各国で増えるなか、10都市のメディア実態に迫る。
- 博報堂のグローバル生活者調査「Global HABIT」
- 世界の主要35都市の15~54歳男女(世帯収入によりスクリーニング、各都市の中上位収入層)、各都市500~800名(本ページでは10都市のメディアに関する調査結果のデータを抜粋)
- 2013年5月~8月上旬
- 訪問面接、会場での個人面接
調査概要
調査対象
調査時期
調査方法
テレビが10都市ともトップに
本項では、中国(上海・北京・広州)、シンガポール、マレーシア(クアラルンプール)、タイ(バンコク)、インドネシア(ジャカルタ)、ベトナム(ホーチミン)、ミャンマー(ヤンゴン)、フィリピン(メトロマニラ)という10都市について、博報堂のグローバル生活者調査「Global HABIT」における各メディアの評価に関する調査項目を抽出。各都市ともに「よく接するメディア」としてあげられた上位5つのメディアに絞り込み、それぞれ「信頼できる」という回答が得られた割合をパーセンテージで示している(詳しい調査概要は左記のとおり)。
この結果によれば、10都市ともにテレビが「よく接するメディア」のトップとして位置付けられていることが分かる。テレビに対する「信頼度」のスコアは都市により異なるが、フィリピン(89.5ポイント)やインドネシア(87.4ポイント)、ベトナム(85.1ポイント)、タイ(81.5ポイント)は高めの評価。一方で評価が低いのはマレーシア(43.4ポイント)、中国・広州(49.6ポイント)など。
テレビとスマホの連携に注目
アジア各国での定量調査や生活者を対象としたインタビュー調査などに携わる博報堂DYメディアパートナーズメディア環境研究所の上席研究員・加藤薫氏は「日本と比べて相対的にテレビのパワーが強い」とした上で、今後は ...