日本以上にSNS利用率が高いと言われるASEAN諸国。民族や宗教が異なるなか、企業はいかにSNSを活用すべきか。シンガポールから、アジア事情に詳しい高橋学氏がレポートする。
出典:US Census Bureau, CNNIC, Tencent, Facebook/wearesocial.sg
2015年、EU(欧州経済共同体)を超えた世界最大の域内市場が誕生します。6億の人口を持つ「ASEAN経済共同体」です。昨今、「脱・中国、ASEAN進出」が日本でも叫ばれているようですが、実際に野村総合研究所が2011年に実施した調査では、ASEAN諸国に既に進出している日系企業のうち、中国に比べASEANで「成功」していると答えた企業の割合が明らかに多いのです。ASEAN側も日本企業に最も進出してほしいと答えています。
また日本サイドからの投資有望国のランキングを見ると、8年連続首位だった中国が4位に後退。インドネシアがトップとなりました。2位以下はインド、タイ、中国、ベトナム、ブラジル、メキシコ、ミャンマーと続きます。今や、中国一辺倒の時代ではなくASEANの時代が来ているのです。
「スマホ」で「口コミ」の理由
ASEANのコミュニケーションを語る上で ...
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