飲食店の余剰食品を、月額制で持ち帰りできるサービス「Reduce GO(リデュース・ゴー)」がこのほど、スタートした。運営はSHIFFT(シフト、東京・豊島)。昨年4月6日から、一般利用者と飲食店の事前登録を受け付けていた。スマートフォン向けアプリで、アップルの「iOS」利用端末、グーグルの「Android」利用端末で使える。
「Reduce GO」は、近隣のレストランや喫茶店、小売店で余った食材を検索し、注文できるサービス。定額制で1カ月1980円(税込)の利用料を支払うと、1日に2回まで注文できる。アプリに表示される余剰食品一覧からほしいものを選んで注文、指定された時間に店舗で受け取る、という仕組み。定額制のため、そのつど決済をせずにすむのが特徴。
5月21日現在の加盟店数は東京23区内の32店舗で、622食が注文された。飲食店は無料で「Reduce GO」を利用でき、メニュー作成も自由にできる。加盟店の収益は、月額課金の総額の59%を均等に分配する。残りの39%はSHIFFTの運営費などで、2%は社会活動団体へ寄付するという。
2015年に経済産業省が発表した調査では、国内で、食べられるのに捨てられる食品、いわゆる「食品ロス」は年間642万トンに上る。「Reduce GO」は、こうした食品ロスを減らしながら、自店舗の料理の味などを体験してもらい、集客につなげるきっかけにもなりそうだ。