日清食品は5月17日~31日にかけ、即席カップ焼きそば「日清焼そばU.F.O.」のプロモーションの一環で、湯を注いだあとフタの裏面に付くキャベツを取り除く器具の購入予約を受け付け、販売を目指す企画を実施した。
インターネットを介して、不特定多数の人から資金を募るクラウドファンディングを活用し、5月31日朝10時までに予約数が1000個に達した場合、4980円で販売するというもの。
予約は「日清食品グループ オンラインストア」で受け付けた。フタの裏側に付着するキャベツの平均枚数は4.8枚で、「U.F.O.」の年間販売個数をかけると、捨てられてしまうキャベツの推定量は年間4.17トンに上るという。
器具の名称は「キャベバンバン CBB-001」。カップに取り付けて湯を注いだ後、フタを閉じる。取っ手が付いており、湯切りをしやすくなっている。「CBB-001」のカバー部分は引っ張るとゴムの力でフタに叩きつけられ、裏面についたキャベツを落とす仕組み。
試作したのは、日清食品マーケティング部でブランドマネージャーを務める白澤勉だという。
「もともとキャベツがふたに付くことに改善策がないか問題意識があった。昨年9月の夜10時ごろ、ふと子どもの工作道具から針金を取り出し、10分程度で作成した(のがCBB-001の原型)。社長に商品化したいと話し、許可を得て実際に商品サンプルの制作を始めた」(白澤勉氏)
日清食品は3月17日から、フタ裏のキャベツを落とす呼びかけ「#キャベバンバン」プロジェクトを進めていた。元々は、日産自動車が、冬季などにエンジンルームなどに隠れてしまうネコを運転前に追い出すため、ボンネットを軽く叩くことを推奨した「#猫バンバン」プロジェクトに端を発する。
「CBB-001」の開発は、商品にまつわるユニークな道具を開発するプロジェクトの第二弾。
第一弾は、めんをすすり上げる音を聞こえづらくする機能を搭載したフォーク「音彦(おとひこ)」。価格は1万4800円(税込)で、5000個の予約を目標としたが到達せず、発売できなかった。