ひところは「われこそは」と、ロボットを接客に導入する企業があいついだ。小誌でも過去に何度か紹介したことがある。そのころに比べれば一服した感のあるロボット接客だが、人間のスタッフと互いの強みを生かしあえば、顧客理解の大きな味方となってくれそうだ。
来店者を理解するプロセス それこそがおもてなし
「まだ酔っぱらっちゃダメですよぅ」─店頭に立つロボット「Pepper」からこんな声が聞こえてきた。来店客の好みを聞き取り、オススメの日本酒を選ぼうとしているのだ。
伊勢丹新宿店は2月15日~20日、地下一階食品売場の日本酒コーナーで、ロボット「Pepper」と、人工知能(AI)を使い、来店者の好みに合わせた日本酒を提案する取り組みを始めた。「Pepper」に搭載したAIは、カラフル・ボード(東京・渋谷)が開発した「SENSYソムリエ」。
「好きなパスタは?」といった …
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