ソーシャルメディアの反響が実店舗に反映されたり、ショッピングをエクササイズになぞらえたり。商業施設はちょっとした冒険の場にもなる。店舗が、物理的に消費者を取り巻く存在であることを生かした海外アイデアを紹介する。
話題になればなるほど新店舗オープン日を早める
ケンタッキーフライドチキンがフランスで実施した、ソーシャルメディアと実店舗の連動施策。同社はフランスで、100万人以上のFacebookファン、1万7000人超のTwitterフォロワーを持つ人気のブランドだ。
ソーシャルメディアを介して寄せられるリクエストで最も多いのは、「新規店舗を早くオープンしてほしい」というもの。しかしこれまで、こうした顧客からの声に応えることができていなかった。
そこでケンタッキーフライドチキンは、新店舗の披露とプロモーションも兼ね、「KFC SOCIAL OPENING」と題した企画をスタート。工事中の店舗に、「お腹が空きすぎて待てませんか?『#ViteUnKFC』の投稿で、ケンタッキーフライドチキン新店舗オープンまでのスピードを早めましょう」と大書した垂れ幕を掲出した。「#ViteUnKFC(早くしてKFC)」の文言を含めてソーシャルメディアに投稿すればするほど、人員を増やすなどして工期を早めるというのだ。
結果、同企画は …
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