モバイルビッグデータで読み解く コロナ禍で人々の『移動』はどう変わった?
コロナ禍で、私たちが日々目にするようになった情報のひとつに、ターミナル駅など主要なエリアの人出に関するデータがある。携帯電話が広く普及し、そこから得られる位置情報によって人の“移動”を可視化することが可能になったからこそ受けられる恩恵だ。
不要不急の外出自粛が呼びかけられ、仕事においてはリモートワーク、レジャーにおいては県をまたいだ移動の自粛が求められる今、人々の「行動範囲」や「移動行動」も変化をしています。人の移動が変わる時、当然ながら縮小する市場もありますが、一方で新しく生まれる市場、商圏もあります。特集では移動・人流データを読み解きながら、人の移動が変わる時代の新しい消費、新しい商圏を、事例を中心にレポートします。
コロナ禍で、私たちが日々目にするようになった情報のひとつに、ターミナル駅など主要なエリアの人出に関するデータがある。携帯電話が広く普及し、そこから得られる位置情報によって人の“移動”を可視化することが可能になったからこそ受けられる恩恵だ。
従来の活動の自粛が余儀なくされるコロナ禍において、人が「移動」というものに感じる価値はどのように変化したのだろうか。「移動者マーケティング」に続き「OUT OF HOMEマーケティング」というコンセプトを掲げるジェイアール東日本企画のプランニングチーム「Move Design Lab」プロジェクトリーダーの中里栄悠氏が、コロナ後の移動とコミュニケーションのあり方を解説する。
全国に60店舗以上を構える「Soup Stock Tokyo」。女性の一人客が多い同社は、コロナ禍以前から冷凍スープ専門店「家で食べるスープストックトーキョー」などを展開していた。その戦略について、取締役副社長の江澤身和氏に聞いた。
外食産業に打撃を与えたなかで、ドライブスルーやテイクアウトなど、非接触型の販売システムの導入が可能な業態では需要が伸長した。全国約1200店舗を展開する吉野家は、どのように対応したのだろうか。吉野家のCMOである田中安人氏に聞いた。
いま多くの家電量販店やバラエティショップでは、「テレワーク」のコーナー化がなされている。ロフト商品部 文具雑貨部 部長の村尾紀子氏に、コロナ禍で需要が伸びている商品について話を聞いた。
人と直接会うことができない今、ギフトやホームパーティでの需要が高いアイテムは、どのように推移しているのだろうか。イデアインターナショナル 取締役マーケティング&セールス本部長 星野智則氏に、人気アイテムについて話を聞いた。
マスク常用による肌荒れや、オンライン会議で自分の顔を客観的に見ることが男女ともに増え、自宅で“自分磨き”に時間をかける人が増えている。加えて外出がままならない中、プロから受けていた美容サービスを自宅で自分で試してみようと考える人も増えている。こうした意識や行動の変化は、どのような市場を生み出しているのだろうか。美容機器専門メーカーであるヤーマン ブランド戦略本部の川崎布美子氏に話を聞いた。
相次いで中止となったコロナ禍の成人式。大手呉服店によるレンタル振袖のプレゼントや、家族・友人との新たな撮影プランを提供するなど、業界各社は新たな価値提供に取り組んでいる。振袖レンタル事業を本格化させた、スタジオアリスの広報担当者に話を聞いた。
コロナ禍で自宅にいる時間が長くなり、部屋を居心地の良い場所にしたいと考える人が増加している。そんな中で新たに需要を伸ばしているのが、「絵画」の領域だ。国内初の絵画サブスクリプションサービスを展開する、Casie(カシエ)代表取締役社長CEOの藤本翔氏に話を聞いた。
自宅で過ごす時間を、少しでも心地の良いものにしたい──コロナ禍でアパレル市場が苦戦するなかで、ルームウェアや高級ナイトウェアの売上は好調だ。巣ごもりの状況が長く続いていくなかで、生活者のマインドはどのように変化していったのだろうか。ワコール パーソナルウェア営業部 部長の酒井信吾氏に聞いた。