ユニークな映像はどう生まれる?オンライン動画表現の発想法
オンライン動画に瞬発力が必要とされている現代。どんな風に考えれば、ユニークかつ見られる動画をつくれるのだろうか。今回は本誌主催のオンライン動画のアワード「BOVA」で最終審査員を務めるディレクターのなかじましんやさんとプランナーの眞鍋海里さん(PARTY)が対談。
2024年を迎える今、CM制作のクラフト部分を担う映像監督たちはどんなことを考えているのか――。タイムパフォーマンスを重視する視聴者たち、映像フォーマットの多様化、オンライン動画が担うべき役割の目まぐるしい変化、広告か否かの境界線の曖昧さなど、数々の課題を抱える中で、変わってきたこと・変わらないこととは。また、クリエイティブ制作においてどんな役割を担っていくことでよりよい社会をつくることに繋がるのか。話題のCMの演出を手がけている気鋭の監督の声のほか、主要制作会社のトップ・責任者による2024年の戦略と方針もあわせてお届けします。
オンライン動画に瞬発力が必要とされている現代。どんな風に考えれば、ユニークかつ見られる動画をつくれるのだろうか。今回は本誌主催のオンライン動画のアワード「BOVA」で最終審査員を務めるディレクターのなかじましんやさんとプランナーの眞鍋海里さん(PARTY)が対談。
制作費がどんどん下がっている中で、「安かろう・悪かろう」にならないように。アイデアや提案を常に心がけて、予算の範囲内でどうやってクオリティを上げていくかという点に引き続き注力していきます。特にクラフトはスタッフの皆さんの協力がないと上がっていきませんので、プロダクションとしてリスペクトを欠かさないようにしています。
前年から継続しての注力方針として、デザインを経営の重要なテーマとして昇華し、より事業にデザインを介在させていける幅を大きくしていきたいです。その足がかりとして、AIなどを組み込んだデザインによってプロダクトが生む価値を拡大したり、デザインと事業貢献の相関検証などを通じてデザインの価値を啓発したり、その他の経営テーマと紐付けた広義なデザインの活用を推進したりと、経営にデザインを近付ける動きを強化していきたいと考えています。
昔から広告は「じゃまなもの」と言われてきましたが、ここ数年は「つまらないもの」とされています。デジタル化が進む中で接点の作成に重点を置いていますが、一方でコンテンツの均一化が進んでいます。だからこそ、フロンテッジは人の感情を動かすことにこだわります。
我々AOI Pro.は単なる制作会社ではなく、人々の趣味嗜好やメディアの変化を考え、映像を軸としたビジネス展開をできる会社を目指していきます。日本国内のみのビジネスではなく、アメリカ・ヨーロッパ・アジアにおける幅広いネットワークと視点でビジネスを広げ、さまざまな文化を取り入れ、人材育成にも注力し、あらゆる可能性を探りたいと思っています。
2024年、Droga5は「Spearhead of Change」を掲げ、社会や人との共鳴を生み出す戦略とクリエイティブで、企業の変革を生み出していきます。広告のみならず、企業のDNAやカルチャー、経営戦略に根差したブランド体験を創出し、ビジネスインパクトに直結する活動をリードします。
2023年にデジタル・ソリューション(DS)本部を新設し約70名体制でスタートしたが、2024年度はアクティベーション部隊を組み入れた3本部(約200名)で対応。単にWeb制作や運用、SNS施策に留まらず、キャンペーン全体の企画から実施までをDS起点で構築するマルチ対応のDS部隊に進化させていく。
長崎県南島原市のWeb動画「突撃!南島原情報局(神回)」、松平健を起用した松屋のテレビCMシリーズ、ソフトバンク「神ジューデン」シリーズなどを手がけてきたディレクターの渋江修平さん。独特のユーモアのあるCMで知られている。
「どれもおいしいなんて最初から正解を知っているようなズルくなった気がするの」。2023年のTCC賞のひとつに選ばれた、ハースト婦人画報社「婦人画報のお取り寄せ」(2022)のコピーだ。制作したのは、岡本欣也さん(オカキン)と、泉田岳監督(TOKYO)。TCC賞を監督が受賞するのは異例のこと。泉田さんのコンテに書かれていた言葉が受賞に至ったという。制作の裏側を2人に振り返ってもらった。
anoの『ちゅ、多様性。』のMVや日清食品「カップヌードル」のテレビCM「夏は食っとけシーフード」篇など、一度見たら忘れられないキャッチーな映像づくりに定評がある渡邉直監督(GLASSLOFT)。その映像はどのようにしてつくられているのか。演出の特性や制作過程の特徴などを、複数のCMで協働した電通のCMプランナー早坂尚樹さんが紐解く。