大阪の活力と美意識を掘り起こす試み
大阪中之島美術館開館記念展 「みんなのまち大阪の肖像」
明治維新とともに近代化の道を歩み、戦禍を耐え、世紀を超えてなお個性豊かな大都市であり続ける大阪。表現を追求する画家が積極的に商業活動に携わり、広告制作の地平を拓くなど、大阪という街の自由な気風とチャレンジ精神は、境界にとらわれない多彩な活動を育んできた。
「第1期」では、さまざまな産業がモダンアートの発展に刺激を与えた躍動する戦前の作品を取り上げる。「第2期」では戦後復興期から日本万国博覧会、そして現代までの発展と変貌の道のりを絵画やポスター、家電などの作品・資料約300点で展観。およそ1世紀半の間に大阪が見せた多彩な“肖像(かお)”とその魅力を深く掘り起こす。

小石清《クラブ石鹸》1931年 大阪中之島美術館蔵[第1期出品]

川瀬巴水《大阪道頓堀の朝》1933年 大阪中之島美術館蔵[第1期出品]※後期展示(5月17日より)

早川良雄《第11回秋の秀彩会》1953年 大阪中之島美術館蔵[第2期出品]

前田藤四郎《デパート装飾》1930年代 大阪中之島美術館蔵[第1期出品]※後期展示(5月17日より)
大阪中之島美術館開館記念展「みんなのまち大阪の肖像」 | |
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第1期:4月9日〜7月3日、第2期:8月6日〜10月2日大阪中之島美術館[大阪・北区] |
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