庶民の人気を博した武者絵の世界を紐解く
ボストン美術館所蔵「THE HEROES 刀剣×浮世絵-武者たちの物語」
軍記物語や武勇伝説に登場する英雄(ヒーロー)を描いた武者絵。源頼光、源義経、上杉謙信、武田信玄ら武将のほか、スサノオノミコトの武勇、女武者・巴御前の奮戦などが伝統的に描き継がれ、浮世絵の祖といわれる菱川師宣の時代から、江戸後期の歌川国芳、明治期の月岡芳年に至るまで、多くの浮世絵師が武者絵を手がけてきた。
本展では、世界最高水準の日本美術コレクションを誇るボストン美術館の所蔵品から、すべて日本初出展となる色彩鮮やかな武者絵の浮世絵版画、厳選した20口の刀剣、そして源頼光の「土蜘蛛退治」や牛若丸と弁慶の「五条橋」など、武者絵と共通のイメージがデザインされた27点の刀剣の鐔(つば)を通じて、ヒーローたちの活躍と武者絵の世界を紐解いていく。

歌川国芳「勇魁三十六合戦 四 新田義貞」嘉永4-5年(1851-52)頃 Gift of the Anne Gordon Keidel Trust of June 2016

「金梨子地家紋散糸巻太刀拵」江戸時代(17世紀)Charles Goddard Weld Collection
All Photographs©Museum of Fine Arts,Boston
ボストン美術館所蔵「THE HEROES 刀剣×浮世絵-武者たちの物語」 | |
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2022年1月21日~3月25日 森アーツセンターギャラリー[東京・港区] |
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