「公と個」を問う17年分の大回顧展
Chim↑Pom展:ハッピースプリング
独創的なアイデアと卓越した行動力で社会に介入し、意表をつく数々のプロジェクトを手がけてきたChim↑Pom(チンポム)の初となる本格的な回顧展が開催中。「サンキューセレブプロジェクト アイムボカン」(2007年)や核の問題を扱った《LEVEL 7feat.『明日の神話』》(2011年)などの大型作品、参加型・体験型作品など、結成17周年を迎えるChim↑Pomの代表作と本展のための新作を一挙に紹介。同時に、作品をめぐる議論や対話も再検証する。
作品は都市と公共性、肉体、境界といったテーマに則して展示され、ダイナミックな展示構成により多様な読み解きを可能にしている。さらに、会場内に託児所を開設し、多くの人に鑑賞してもらうことを目指しながらも日本における子育て環境への問題意識を喚起している。

Chim↑Pom「酔いどれパンデミック」2019-2020年 個人蔵 委託制作:Manchester International Festival and Contact, 2019 企画:Contact Young Curators Courtesy:ANOMALY and MUJIN-TO Production(東京)撮影:Michael Pollard

Chim↑Pom《USAビジターセンター》(「ジ・アザ―・サイド」プロジ ェクトより)2017年ジークレープリント66×100cm Courtesy:ANOMALY and MUJIN-TO Production(東京)撮影:松田修
Chim↑Pom展:ハッピースプリング | |
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開催中、5月29日まで森美術館[東京・港区]ほか https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/chimpom/index.html |
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