多様な未来のかたちをプロトタイプする試み
「2121年 Futures In-Sight」展
世界的なパンデミックを体験した私たちは、生活様式やコミュニティのあり方、コミュニケーション手法に始まり、考え方や価値観など、あらゆるものが劇的に変化していく様子を目の当たりにしている。それはいかに「未来」が未知なものであるかを強く実感させる機会でもあった。
そんな「未来」を考える行為を柱とする展覧会が開催中だ。ディレクターを務めるのは、テクノロジーが人類の文化やライフスタイルをいかに変えるのか、その未来を見据えた数多くの書籍や雑誌を手がける編集者の松島倫明。
本展では、「Future Compass(未来の羅針盤)」というツールをきっかけとして、100年後の未来を思い描くだけでなく、現在を生きる私たちに内在する未来への視座を、デザイナーやアーティスト、思想家、エンジニア、研究者など、多様な参加者たちと可視化していく試みでもある。その姿勢は、明日を創造するための豊かな洞察力(Insight)を養う機会となるはずだ。
「2121年 Futures In-Sight」展 | |
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開催中、2022年5月8日まで 21_21 DESIGN SIGHT[東京・港区] |
東西の美の“循環”を約150点の作品で紹介
めぐるアール・ヌーヴォー展 モードのなかの日本工芸とデザイン
フランス語で「新しい芸術」を意味するアール・ヌーヴォー。実はその源泉となったのは、遠く離れた日本の美術=ジャポニズムだった。一方の日本では、多くの美術家たちが...