TDCグランプリ
大西景太「名曲アルバム+」
映像作品に決定
TDC2022
文字の視覚表現を軸にしたグラフィックデザインの国際賞「東京TDC賞2022」(主催:東京タイプディレクターズクラブ)の成果を披露する「TDC2022」が、4月1日からギンザ・グラフィック・ギャラリーで開催される。
今回は3644点(国内:1788作品、海外:1856作品)の応募があった。グランプリを受賞したのは、映像作家の大西景太さんがNHKの番組『NHK名曲アルバム+(プラス)』のために制作した作品「レクイエム/カルドーゾ作曲」だ。
同番組はクラシックの名曲を映像クリエイターが視覚化するという企画。16〜17世紀の音楽家マヌエル・カルドーゾによる無伴奏の合唱曲『レクイエム』を選曲して視覚化を試みた。大西さんは今回の受賞にあたり、次のようにコメントを寄せている(一部抜粋)。
「この曲は、複数の旋律が異なる音の高さとリズムで奏でられる『ポリフォニー(多声音楽)』の様式を持っています。6人の合唱においてそれぞれの声がたどる旋律を、筆記体の歌詞が音高・音長にあわせて描かれるアニメーションで表現し、現代ではあまり見られないポリフォニーを視覚的に理解できるようにしています。また、1本の描線は歌い手の一息でもあります」。授賞式は4月初旬に予定している。
TDC2022 受賞作品
●グランプリ
大西景太「名曲アルバム+『レクイエム/カルドーゾ作曲』」(NHK)
映像部門
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